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東福岡が終盤の1点で高体連対決を制する 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第7節

2022年05月16日

東福岡が終盤の1点で高体連対決を制する 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第7節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WESTは5月14日(土)と15日(日)に第7節を開催し、15日に東福岡高校グラウンドで東福岡高校(福岡)と履正社高校(大阪)が対戦しました。

ピックアップマッチ

東福岡高校 2-1(前半1-0、後半1-1)履正社高校

東福岡のホームで行われた高体連対決は、試合終了間際の劇的なゴールで明暗が分かれました。「今季初めての高体連同士の対決。遠方でのアウェイで一回も勝てていないので、勝つぞと言って、全員で試合に挑みました」。FW古田和之介選手(#9)がこう振り返る履正社でしたが、前半は消極的なビルドアップが続き、思い通りにシュートまで持ち込めません。

対する東福岡は、「毎試合、スピードでは絶対に負けないと思っている」と口にする右のMF浦十藏選手(#7)と左のMF竹下悠選手(#17)に素早くボールを預け、履正社陣内に押し込みながらゲームを進めました。

浦選手のクロスボールから、竹下選手がヘディングシュートを放った開始2分のチャンスはものにできませんでしたが、10分には左サイドからビッグチャンスを演出しました。GK戸成晃大選手(#14)からのフィードを受けた竹下選手がカットインからゴール前にスルーパス。走り込んだMF田中晃誠選手(#8)が前に出たGKをかわすと、無人のゴールにシュートを流し込みました。

反撃に出たい履正社は後半開始と同時に、DF河野朔也選手(#22)を前線に投入。「本来はDFだけど、ボールに執着心を持ってやっている選手が前線に少なかったから前線で起用した」と平野直樹監督は意図について明かします。河野選手の力強いプレーと、前半に足りなかったゴールへのアグレッシブさを取り戻したことで、履正社が相手エリアへと攻め込む場面が増加。49分にはDF岡田誠也選手(#19)の左クロスを、MF川端元選手(#14)が頭で合わせましたが、シュートは枠を捉えることができません。

53分にも、MF小田村優希選手(#8)のパスから古田選手がゴールを狙うなど、攻め続けた履正社に歓喜の瞬間が訪れたのは74分でした。ペナルティーエリア右外でボールキープを続けた川端選手が、ゴール前に浮き球を入れると、左サイドから中央に攻め上がったMF名願斗哉選手(#10)がフリーで反応。巧みなトラップから冷静に放ったシュートがゴールの隅に決まり、同点に追い付きました。

以降はエースの一撃によって勢いに乗った履正社が押し込み続けましたが、「チーム全体で我慢強く戦おうと話していた」(浦選手)東福岡も粘り強く対応し、最後の仕事をさせません。このまま引き分けで終わるかと思われましたが、90分に東福岡が左サイド高い位置でスローインを獲得。このボールを受けたMF榊原寛太選手(#18)がドリブルからクロスボールを入れると、プレミア初出場のMF落合琉鴻選手(#28)がヘディングでたたき込み、間もなくタイムアップを迎えました。苦しみながらも白星を引き寄せた東福岡が今季2勝目を手にしました。

監督・選手コメント

森重潤也 監督(東福岡高校)
(第7節の)セレッソ戦でのやられ方が良くなくて、修正で済むような状態ではありませんでした。守りのところを修正したかったのですが、活動が止まったため、今日はコンディションを戻して、何とか動ける状態でやるしかないと挑みました。後半の流れから言ったら、いつ追加点を取られてもおかしくない試合でした。相手のシュートが外れてくれたから1失点で済みました。勝ち点0の試合でもおかしくなかったところを勝ち点3が取れたのは大きいです。

DF #4 吉田大晃 選手(東福岡高校)
前の試合を0-7で負けて、絶対に次の試合は勝とうとやってきました。試合が延期になったときも、再開したときに勝つためには、どういう過ごし方をすべきか全員が意識してきました。今日のために、最高の準備はできていたと思います。今日は相手が高体連でもあり、絶対に負けられない試合でもありました。内容では押されていましたが、しっかり勝ち切れたのは良かったです。絶対に負けないというメンタルが全員にあったから、後半は1失点に抑えられたと思います。

平野直樹 監督(履正社高校)
プレミアは気が抜けないゲームばかり。今日の試合でもったいなかったのは、前半の内容です。これだけ良い環境でプレーできて、注目もされているにも関わらず、残念な45分を過ごしました。ハーフタイムにも、「これぐらいで良いだろうで戦えるリーグではない」と選手に伝えました。常に高い意識でなければいけません。後半になり、攻撃は良くなりましたが、最後のところで集中力が欠けたことが悔やまれます。

FW #9 古田和之介 選手(履正社高校)
東福岡のラインが高かったので、もっと背後を狙ったら攻撃がうまくいったはずですが、目的はゴールなのに、つなぐことが目的になっているシーンが多かったことが反省点です。今日の試合も含め、まだまだチームとしても個人としても課題が多く残る試合が続いています。もっと細かいところにこだわって、もっと質を高めてやらないとプレミアリーグという舞台では勝えません。上位にも食い込めないと思うので、練習から一人一人が声を掛けて突き詰めていきます。

その他の試合結果

清水エスパルスユース 延期 サンフレッチェ広島F.Cユース
セレッソ大阪U-18 1-3(前半0-0、後半1-3) 静岡学園高校
ガンバ大阪ユース 延期 大津高校
名古屋グランパスU-18 延期 サガン鳥栖U-18
ジュビロ磐田U-18 3-1(前半1-0、後半2-1) ヴィッセル神戸U-18

退場者を出し、セレッソ大阪U-18(大阪)に先制点を許した静岡学園高校(静岡)ですが、84分にDF行徳瑛選手(#4)のゴールで追い付きます。さらにアディショナルタイムに2点を加え、逆転勝ちを収めました。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)をホームに迎えたジュビロ磐田U-18(静岡)は、FW伊藤猛志選手(#9)が前後半に1点ずつマーク。後半に1点を返されましたが、75分にMF後藤啓介選手(#17)が3点目を記録し、勝利しました。なお、清水エスパルスユース(静岡)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)、ガンバ大阪ユース(大阪)と大津高校(熊本)、名古屋グランパスU-18(愛知)とサガン鳥栖U-18(佐賀)の3試合は、延期となりました。

大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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