JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > グラスルーツ > 障がい者サッカー > 最新ニュース一覧 > 5人制サッカー日本代表、5位決定戦で有終の美を飾る 東京2020パラリンピック競技大会

ニュース

5人制サッカー日本代表、5位決定戦で有終の美を飾る 東京2020パラリンピック競技大会

2021年09月03日

5人制サッカー日本代表、5位決定戦で有終の美を飾る 東京2020パラリンピック競技大会

東京2020パラリンピック競技大会の5人制サッカー競技の順位決定戦と準決勝が2日(木)、青海アーバンスポーツパークで開催され、第2試合(5-6位決定戦)で5人制サッカー(ブラインドサッカー男子)日本代表はスペインと対戦しました。

過去に何度も接戦を演じてきた両チーム。最初に大きなチャンスをつくったのは、欧州チャンピオンのスペインでした。1分、左サイドでボールを持ったミゲル・サンチェス ロペス選手が、日本守備陣を置き去りにしてドリブルでゴール前へ。右足のシュートは、右のゴールポストをたたきました。

日本も相手陣内深くまで攻め込み、多くのコーナーキックを得ますが、なかなかシュートには至りません。13分、右サイドからドリブルでゴール前に入った黒田智成選手がシュートを放ちますが、ボールはクロスバーを大きく越えました。

しかし前半終了間際の20分、右コーナーキックを得た日本は、川村怜選手がゴール前に浮き球のパスを出すと、逆サイドから走り込んだ黒田選手がダイレクトでハーフボレーシュート。これがゴール右に突き刺さり、日本が1点をリードして試合を折り返しました。

後半の日本はスペインの猛攻に耐えていましたが、31分、守備の要である佐々木ロベルト泉選手が5ファウルで退場となり、苦しい状況となります。しかし交代出場した園部優月選手を含めた4人のフィールドプレーヤーが堅守を貫き、そのまま試合終了。勝利した日本は、5位で東京パラリンピックを終えました。

監督・選手コメント

高田敏志 監督
選手には前日に「勇気を持ってボールを奪いにいく意志を持て」と厳しく伝えました。それを実行して、あの素晴らしいゴールを決めてくれたことをうれしく思います。初めてのパラリンピックは、日本にとってスタート地点。抽選で逆のグループに入っていたら間違いなく準決勝に進めたでしょう。いずれ日本がメダルを取るチャンスが来ると思っています。

ガイド 中川英治 コーチ
黒田はクリエイティブな選手なので、僕が「まだ打つな」と言ったときにシュートするなど、ガイドを裏切るプレーをしたほうが点が入ることが多かったのですが、今日のゴールも含めて、今大会は2人のタイミングがぴったり合いました。

GK #1 佐藤大介 選手
後半から出場して、「落ち着いてしっかり時間を使おう」などと何度も声を掛けました。ガイドゾーンをオーバーしていたかもしれませんが、警告をもらってもいいから最後まで言いたいことを言い尽くそうと。6年前のアジア選手権では、3位決定戦でPK戦で負けてしまい、勝って終われなかったので、今回、最後にみんなの喜ぶ顔を見ることができてよかったです。

FP #3 佐々木ロベルト泉 選手
5つ目のファウルは自分では何もしていないつもりだったので、退場になったのは悔しかったです。でも、フェンスの外から声を掛けて仲間に自分の気持ちを伝え続けました。このパラリンピックは、悔しさはあるけど、できることはやりきったので、楽しかったです。こんなに素晴らしい場をつくってくださったみなさん、ありがとうございました。

FP #7 田中章仁 選手
世界の強豪に勝てるチームになるには、個人のスキルを上げなければいけません。43歳の自分がフル出場するようでは勝てないので、成長した若い選手と競争したい。もちろん、ポジションを譲る気はありません。「いらない」と言われるまでは続けようと思います。

FP #10 川村怜 選手
前半最後のコーナーキックは、あんなにうまく決まるとは思いませんでした。狙いどおりのパスが出せて、スーパーゴールが決まったので最高です。僕の足にも、黒田選手の足にも、魂が宿っていたのだと思います。このメンバーで戦える最後の試合だったので、勝利できてうれしいです。

FP #11 黒田智成 選手
川村選手が蹴った浮き球の軌道がはっきりイメージできたので、それを信じて思い切り足を振り抜きました。ときどき、みんなの気持ちが一つになって奇跡のような瞬間に出合えるのがブラインドサッカーの魅力の一つだと思っていますが、パラリンピックの舞台でそんな奇跡のようなシュートを決めることができて本当にうれしいです。

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー