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新生Jヴィレッジで再始動記念式典を実施

2018年07月30日

新生Jヴィレッジで再始動記念式典を実施

福島県双葉郡楢葉町にあるナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」の再始動記念式典が7月28日(土)に実施されました。同施設は、2011年3月の東日本大震災の発災後、東京電力福島第一原発事故の対応拠点となり休業していました。そのため、約7年4カ月ぶりに一部施設の再開となりました。

式典は、台風12号の影響を受け、オープニングパフォーマンスや式典後のピッチ開放がなくなるなど、内容を一部変更して実施されました。式の冒頭で、株式会社Jヴィレッジ代表取締役社長の内堀雅雄福島県知事は「Jヴィレッジは、福島県復興のシンボル。どんな困難も克服できるという希望の光を国内外に発信する拠点となる」とスポーツの振興だけでなく、福島県の活性化という役割を持つことを強く語りました。

続いて高円宮妃殿下、吉野正芳復興大臣、田嶋幸三日本サッカー協会長、岡村正日本ラグビーフットボール協会長、柳沼純子福島県議会副議長、松本幸英楢葉町長、遠藤智広野町長から祝辞が述べられました。また、Jヴィレッジの名づけ親である元イングランド代表のボビー・チャールトン氏からも「偉大なフットボーラーのように、偉大なフットボールプログラムには、あきらめない魂がある。Jヴィレッジのスタッフや福島県の人々のあきらめない魂が、全ての方に感動を与えるものである」とコメントが寄せられました。この他、サッカー日本代表で東京五輪男子代表監督の森保一監督も出席していた。式典の最後には、JヴィレッジSCの選手によるボールキックインが行われ、閉会しました。

続いて行われたエキシビションマッチでは、JヴィレッジSCと福島県選抜U-15が対戦。試合前に、東日本大震災や平成30年7月豪雨の犠牲者を悼み黙とうが実施されました。キックオフは、震災発生時刻の午後2時46分に合わせて開始され、震災で止まっていたスタジアムの時計もまた動き始めました。試合は、JヴィレッジSCと福島県選抜U-15の両チームが前半に1点を奪い合い、1-1の引き分けで終了しました。

今後は、東京オリンピックに出場する男女日本代表のキャンプが行われたり、JFAアカデミーの帰還を進め、JFAメディカルセンターの再開、JFA主催の大会の開催なども検討していくことになります。また、来年に開催されるラグビーワールドカップ2019では、アルゼンチン代表が福島県を公認キャンプ地として指定しています。

コメント

内堀雅雄 株式会社Jヴィレッジ 代表取締役社長(福島県知事)
新たな魅力を加えた新生Jヴィレッジの再始動を迎えることとなりました。震災後、東京電力福島第一原発事故の対応拠点として、役割を果たしたJヴィレッジが、こうして再生できたことを本当にうれしく思い、感無量です。エキシビションマッチで若者たちが真剣な表情で駆け回る姿を見て、「本当にJヴィレッジが帰ってきたんだ」という思いで胸が熱くなりました。ここまで、たどり着くことができたのも、皆さんにご支援を頂いたおかげです。多くの方に「本当に良かった」と喜びの声をかけていただきました。今後、国内屈指の施設を生かし、地域の中核的な施設としてスポーツの振興は元より、双葉郡、浜通り、福島県全体の活性化に寄与できるように、取り組んでいきます。

田嶋幸三 日本サッカー協会 会長
Jヴィレッジは1997年に開設しました。この20年間で日本サッカーは、6大会連続でワールドカップに出場、なでしこジャパンが世界一になり、さまざまな出来事を振り返るとJヴィレッジを抜きに語ることはできません。ワールドカップロシアで活躍した選手たちも、トレセン活動や大会でJヴィレッジを訪れています。そういう意味で、Jヴィレッジが果たした役割は、日本サッカーとって計り知れないものがあります。日本サッカー協会が目指す三位一体、代表チーム、ユースの育成、指導者の養成の3つを具現化するために、施設は完璧な存在でした。それが、震災を乗り越えて、過去にも増して、素晴らしい施設になったことに感謝いたします。また、これまで14時46分に止まっていたスタジアム時計をいつも見ていました。今回、それが子どもたちのキックオフと共に7年4カ月ぶりに動き始めたことは非常に感慨深いものがありました。改めて、サッカー界全体で、Jヴィレッジを盛り上げて、サポートしなければならないと感じました。そして、このJヴィレッジの復興が、福島県の復興につながると信じています。

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
サッカーファミリーとして、Jヴィレッジの再始動を非常にうれしく思います。Jヴィレッジは、サッカーの発信、サッカーを高めていく場所だと思います。日本代表も、Jヴィレッジに来て、活動する機会があると思います。その時は、多くの方に見ていただき、サッカーの盛り上がりを創出し、発信できればと思います。まだまだ、復興でご尽力されている方に向けて、勇気や励ましのメッセージになるように頑張りたいと思います。

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