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U-15日本代表候補 帝京高校とのトレーニングマッチで年内最後のトレーニングキャンプを締めくくる

2021年12月04日

U-15日本代表候補 帝京高校とのトレーニングマッチで年内最後のトレーニングキャンプを締めくくる

来年行われるAFC U17アジアカップ予選(FIFA U-17ワールドカップのアジア1次予選)に向け活動しているU-15日本代表候補は、11月28日(日)から千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行いました。

3日目に行われた浦和レッズユース、ジェフユナイテッド千葉U-18とのトレーニングマッチに2試合とも敗戦し、悔しい思いをした選手たち。試合後には選手同士でミーティングを行うなど積極的に修正を図り、最終日の帝京高校との40分×3本のトレーニングマッチに臨みます。中1日での試合となり、コンディションを整える難しさもありますが、厳しい日程で行われる本番に向けたシミュレーションにもなっています。

帝京高校とのトレーニングマッチは、1本目は互いに集中した守備で相手に大きなチャンスを与えず試合が進みます。それでも終了間際に佐藤龍之介選手(FC東京U-15むさし)が裏に抜け出すと、一度は相手DFに体を入れられますが粘り強く入れ替わってボールを奪い返し、そのままゴールを決め、1-0で1本目を終了します。

6名の選手を入れ替えて臨んだ2本目、立ち上がりすぐに相手のロングスローからゴール前でボールがこぼれると、相手に寄せきれずにシュートを放たれ失点。9分にも相手FWにポストプレーで起点を作られ得点を許すと、その後も相手ロングボールをうまく処理することができずに失点し、1-3とされてしまいます。U-15日本代表候補も飲水タイムに大幅にメンバーを入れ替えて反撃に出ると、直後に石井陽選手(前橋FC)の縦パスから道脇豊選手(ロアッソ熊本ジュニアユース)が繋ぎ、投入されたばかりの瀬山航生選手(浦和レッズユース)が決めて2-3とします。その後も大きなサイドチェンジなどから決定機を作りますが、シュートは枠を外れます。

3本目、立ち上がりは逆転を目指し積極的なプレーが見られますが、相手に直接FKを決められて失点すると、自分たちのミスからさらに2失点し、合計2-6で敗れました。

年内最後の活動となる今回のトレーニングキャンプでは3連敗と悔しい結果になりました。チームは来年U-16日本代表として、いよいよAFC U17アジアカップ予選(FIFA U-17ワールドカップのアジア1次予選)に臨むこととなります。各選手が今回の活動で感じた課題を修正し、一回り成長した姿で来年のアジアでの戦いに挑みます。

監督・選手コメント

廣山望 監督
U-15日本代表候補として今年6度目となるキャンプを高円宮記念JFA夢フィールドにて行いました。来年行われるAFC U17アジアカップ予選に向けて、これまで計画はあったものの、コロナ禍の影響を受けて実施できていなかった90分形式の試合を2試合 (浦和レッズユース、ジェフユナイテッド千葉U-18)、中1日で40分×3本の試合(帝京高校)を行いました。
日常よりもフィジカル面、プレーの強度で上回る相手に対して初めて90分間、さらに中1日で試合を行うなかで、選手はそれぞれ様々な課題を感じたキャンプになったと思います。今回招集されている選手は中学3年生と高校1年生の早生まれの選手です。ミーティングでは、来年はそれぞれの進路先でレギュラーを奪う事の必要性を伝え、そのために自分が何をしなければいけないかを、選手は試合の中で見つけて自分の日常に持ち帰ってくれたと思います。
素晴らしい環境と天候に恵まれた中で無事に5日間のキャンプを終える事ができました。選手を派遣してくださった保護者の皆様、所属チーム、学校の先生方、トレーニングマッチに快く応じていただいた浦和レッズユース、ジェフユナイテッド千葉U-18、帝京高校の選手、関係者の皆様、本当にありがとうございました。

GK 宮﨑圭伸 選手(V・ファーレン長崎U-18)
今回は新型コロナウイルスの影響もある中で、この代表活動に選ばれてたことに心から感謝します。
私は今回の代表キャンプで2回目でした。自分は前のキャンプで、あまり自分の良さを出せなかったので、今回はしっかり成長した姿を廣山監督にアピールすることが出来たと思います。しかしまだ成長できる部分はたくさんあります。
今回のキャンプでコーチから色んな話を聞いて、学んだことはとてもあります。それを生かしていきたいと思います。来年から始まるアジア予選に向けて、自分のチームで今回のキャンプで出た課題をしっかり改善して、またこの代表活動に関われるようにがんばります。そしてもっと成長した姿を見せれるように頑張ります。

DF 小沼蒼珠 選手(三菱養和SC調布ジュニアユース)
新型コロナウイルスの影響で色々な制約があるなか、U-15日本代表候補の活動に参加出来たことと開催してくれた関係者の方に心より感謝申し上げます。
今回僕は初めて招集されました。最初の方は上手くみんなと溶け込めるか、自分のプレーは上手く表現できるか不安でした。ですが選手スタッフ含め分からないことはすぐ教えてくれたり、とても優しくしてくれてすぐに溶け込めることができ、試合では自分の良さを十分に発揮することが出来ました。
今回のチームのテーマは「ゴール前の常識を変える」でした。廣山監督から東京オリンピックのスペイン戦の話などを聞き、こういった所が世界との差なんだなと痛感しました。僕はこの合宿を参加するに伴い個人としてもテーマを決めていました。それは「5日間を通し、来た時よりも成長して帰る。他の選手のいい所を盗み自チームに持ち帰ってチームとしても成長する」です。
僕はこの代表キャンプの全てに対し「ああ。凄いな。これが日本最高峰のキャンプなんだな」とつくづく感じました。
監督、コーチ、スタッフがミーティングを行う度に僕は士気が上がりました。1つ例を挙げると山の装備の話です。
関東でいちばん高い日光白根山や、日本で1番高い富士山を登る時の装備に対し、世界最高峰のエレベストは装備の次元が違います。
その装備の差こそが今の日本サッカーと海外サッカーとの差だと言っていました。僕はこれを聞き「まさにその通りだな、さすが代表キャンプだな。」と感じました。どこの頂点を目指すかによって装備は変わってくる。つまり日本で1番ではなく、世界で1番を日頃から目指していけばその装備(サッカースキル)は備わってくるのではないかと思いました。なので僕はこの代表キャンプに来て日本で1番を目指すのでは無く、世界で1番を目指すようになりそこは1つの変化(成長)だなと感じました。
次に試合の話です。試合では普段自分が練習でやってるものは全く通じなく、自分が頑張ってやっていたものがこのキャンプでは当たり前で何度か置いていかれている自分がいました。
ですが、試合や練習を重ねる度にみんなの強度に慣れてきて最後の試合では自分もリーダーシップを発揮して試合に挑むことが出来ました。チームとしては全部の試合に負けてしまったけれど結果以上に成長できる課題が見つかり、より良い敗北だったと感じました。
もちろん代表を背負ってる以上負けていい試合などありませんが僕はそれでも負けてよかったと感じています。それぐらい今回の代表キャンプは学べることがありました。これをチームに持ち帰り個人だけでなくチームとしても成長していきたいと感じました。僕は今回のキャンプで自分の課題が痛いほどわかったので日頃の練習に自分としっかり向き合い、ゆくゆくはオリンピックBEST4の快挙を成し遂げたいと思いました。
今回こんな僕を呼んでいただきありがとうございました。今回のキャンプで満足せず、何度も呼ばれるようになり日本を引っ張っていける選手になりたいです。

DF 本多康太郎 選手(湘南ベルマーレU-15)
今回U-15日本代表候補の機会をいただき本当にありがとうございます。
今回のキャンプでは、チームリーダーになるためにゲームをコントロールすること、そのためのコーチングを意識しました。気づいたことがあったら、できるだけ早く具体的に伝え、集中力が切れそうなときは大きな声を出すことを意識しました。
ジェフユナイテッド千葉U-18戦後の選手同士のミーティングでラインコントロールが課題だったと確認し、帝京高校戦では少しでも相手が後ろを向いたらラインを上げることでリスク回避を行いました。まだまだ改善の余地があるので、チームに戻ってもしっかり意識してやっていきます。
来年はアジア予選が始まります。自チームで貪欲にレベルアップを目指し、代表チームでも欠かせない存在になり、必ずや本戦出場を勝ち取ります。

FW 徳田誉 選手(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
今回の合宿の中で個人では前回の合宿の課題に挙げられたゴールを奪うために出力を上げること、シュートに持っていくことを意識しました。
浦和レッズユースとの試合の中ではゴール前に入っていくパワーやタイミングを合わせることが出来てシュートまで持っていける場面があったので良かったと思います。
帝京戦では自分がゴールを奪うためにゴール前に入っていくことだけではなく自分が走ることによってスペースを開けてあげるということまで意識することができました。
ただ2試合を通じてゴールを奪えるチャンスは沢山あったのに1ゴールも奪えなかったので次の代表キャンプまでに試合を意識したシュート練習をもっとやって次来たときは必ずゴールを奪えるようにしたいです。
チームとしては廣山監督にも言われた通り代表のエンブレムを背負っている以上は簡単に負けられないし、戦わないことは許されないと思うので次のキャンプでは今回の試合の反省を生かして必ず勝てるチームにしないといけないと強く思いました。そして来年にはU-17ワールドカップ予選があるのでそこに向けて個人でチームを助けられるようになる必要があると思いました。
またこのような状況の中でこの代表キャンプを開いてださった方々、本当にありがとうございました。これからも感謝という気持ちを忘れずに日々努力していきたいと思います。

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