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リスペクトシンポジウムをオンラインで開催 JFAリスペクトフェアプレーデイズ2020

2020年09月07日

リスペクトシンポジウムをオンラインで開催 JFAリスペクトフェアプレーデイズ2020

日本サッカー協会(JFA)が設置する「JFAリスペクトフェアプレーデイズ2020」が9月5日(土)に開始しました。初日には「サッカーのある生活が戻ってきた ~大切なサッカーを自分たちの手で守っていくために~」をテーマとして、オンラインでシンポジウムが開催されました。

「リスペクトフェアプレーデイズ」は毎年設置されており、Jリーグや各種連盟などと協力し、スポーツの現場での差別や暴力に断固反対し、リスペクト(大切に思うこと)とフェアプレー精神を広く伝えることを目的としています。

シンポジウムは、新型コロナウイルスによるサッカーや社会への影響に焦点を当てる内容となりました。基調講演で田嶋幸三JFA会長は新型コロナに感染した際、多くの応援の声を受ける同時に誹謗中傷も受けた実体験を明かしました。その上で、「私たちサッカー界はフェアプレー精神の下、差別や誹謗中傷をなくさなければいけません。医療従事者や家族への差別などもってのほか。ぜひサッカー界、スポーツ界から、こういうことをなくしていきましょう」と呼びかけました。日本ユニセフ協会の髙橋愛子・広報・アドボカシー推進室マネージャーも、スポーツにおける子どもの権利について講演しました。

パネルディスカッションでは、池内豊ユース育成ダイレクターが大会運営や、感染拡大を恐れて選手が出場辞退した場合にチームを不戦敗とせず抽選をするなどの「新しい生活様式」の中での新ガイドラインを紹介しました。同様の取り組みをする日本バスケットボール協会で審判委員長/インテグリティ委員長を務める宇田川貴生さんも、「すごい発想」と感心。新型コロナの影響を受ける中でも、「違う見方が出てきたことが重要と感じます。その価値観を具体的に次にどう生かしていくか大事なポイント」と話していました。

「リスペクトフェアプレーデイズ」は14日(月)まで続き、Jリーグなどの大会でリスペクト・フェアプレー宣誓やバナー掲出を行うなどの活動をしていきます。

講演者コメント

田嶋幸三 日本サッカー協会会長
新型コロナウイルスにより社会全体が大きなダメージを受けている今だからこそ、人々にとってサッカー・スポーツがいかに大切かを身に染みて感じています。こういう苦しい時だからこそ、フェアプレーの精神とリスペクトの考えをしっかり広めていけば、素晴らしい社会になっていくと思います。JFAは来年100周年を迎えます。日本サッカーを発展させてきた方々、そして次の100年につながる未来、つまり子どもたちをリスペクトし、スポーツの楽しさを次の世代に伝えていく責任があると思っています。

髙橋愛子 日本ユニセフ協会 広報・アドボカシー推進室マネージャー
突然の休校やスポーツができない時期があったからこそ、子どもたちは少しずつ日常が戻ったことに大きな喜びを感じ、スポーツに取り組んでいるのではないかと思います。世界中で子どもたちがサッカーに取り組んでいます。子どもと指導者がお互いを大切に思うことができれば、誹謗中傷・差別もなくなり、自ずと暴力もなくなると思います。そういうことがサッカー界から、スポーツ界や社会全体にも広がっていくと期待しています。

参加者コメント

廻 将一 さん
過去何度かシンポジウムに参加させて頂いておりますが、毎回サッカー界以外のパネラー方々の貴重なご意見やそれぞれの分野での活動内容、サッカー界に通じる事例、違った視点からサッカー界との共通点など貴重な話を聞くことができ非常に勉強になります。今回は日本ユニセフ高橋さんのお話から、日本では想像がつかない劣悪な環境で生活する子供達の現状を知ることができました。

奈良 裕 さん
”リスペクト”に関し、有識者の方々の意見を聞く貴重な機会である事は言うまでもなく、特に今年度はコロナ禍の状況を反映し、これまで見えなかった公平性の取り組みや考え方が大変参考になりました。また、指導者個々の経験則ではなく、また至上主義でもなく、目の前の子供達の育成過程で必要である事にアプローチしていくことが重要であると再認識させられる講演でした。

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