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FIFAグラスルーツコース&フェスティバルを実施

2016年09月28日

FIFAグラスルーツコース&フェスティバルを実施

9月18日から23日にかけて、「写真の町」として有名な北海道上川郡東川町にて「FIFAグラスルーツコース&フェスティバル in JAPAN」を開催しました。2010年から毎年開催され今年で7回目を迎える本コースは、FIFAとJFAが共同で開催し、キッズ年代の子どもたちへの指導について研修する貴重な機会となっています。

今回もFIFAよりジェイミー・ホーチェン氏(イングランド)をインストラクターに迎え、JFAキッズプロジェクトインストラクターとともに講義と実技を行いました。本コースの終盤22日には、南は沖縄から北は北海道まで、全国から結集した26名の受講者が、地元の東川町や旭川周辺のみならず北海道各地から参加してくれた子どもたちに対してフェスティバルおよびトーナメント(ゲーム大会)を開催しました。当日は、受講生それぞれがそれまでに研修した成果を十分に発揮して、東川ゆめ公園に集まったおよそ300名の子どもたちを熱心に指導し、子どもたちの笑顔があふれるイベントとなりました。

FIFAインストラクターコメント

ジェイミー・ホーチェン 氏
東川町で開催された今回のグラスルーツコースは、受講した指導者全員にとって大きな成功であり功績となるものでした。一人ひとりがこのコースに打ち込む姿にとても感心させられました。日々見せられたその学ぶことへの努力と意欲は感動的ですらあり、彼らが地元に帰ってグラスルーツサッカーの真のリーダーとなることを信じて疑いません。この一週間コーチたちに要求されたのは、あらゆる能力を持ったプレーヤーたちを様々な方法でサポートし、可能な限り最高の学習環境を作り出して子供たちが上達するだけでなくサッカーを好きになるようにヘルプすることでした。コースの締めくくりとして300人の子供たちを集めて開催されたフェスティバルでは、サッカーをプレーすることで子供たちがどれだけ楽しんだり喜んだりできるかを実際に目の当たりにしましたが、これはコーチたちがもの凄く頑張って子供たちがプレーを通じて笑ったり学んだりできるような多様性や課題や機会をもたらした結果です。

もう一つ触れておきたいのは、JFAインストラクターの皆さんのサポートがこのコースに欠かせないものであったということです。それはコーチたちへのフィードバックにおいても、大切なメッセージがJFAの考え方に沿ったもので、地元へ戻った受講者たちによって確実に広められていくためのサポートにおいても必要不可欠でした。

JFAインストラクターコメント

皆川新一 氏
全国から推薦を受けた受講生26名が参加し、FIFAよりイングランド人のジェイミー・ホーチェン氏を迎えて、多くの講義と実技を重ねて進めていきました。特に講義の中では「アクティブラーニング」形式でグループディスカッションを多く取り入れ、それぞれが想像力をもち自発的に活動を進めていき、トライと改善を繰り返したなかで良いものを作り上げていく、まさに指導者にとって重要な要素が組み込まれた講義と実技内容であり、多くの学びあるものでした。22日には約300人の幼児から小学4年生までの子ども達を迎えフェスティバル&トーナメントを実施いたしました。4日間の準備期間で創り上げたものを、子どもたちと共に大いに楽しみ、多くの笑顔と全力でプレーする子どもたちの姿を観ることができ、保護者・関係者も含めて会場全体が心地よい雰囲気に包まれた一日となりました。開催地の東川町の関係者の方々には、準備段階からコース終了に至るまで、多大なるご協力をいただきました。本当にありがとうございました。

受講者コメント

千田晋 氏
今日の社会では、学校で学ぶ「答えがあるもの」よりも「答えのないもの」が多いと思います。その「答えのないもの」を自ら考え、「答えを自分自身でつくっていく」ことの大切さをあらためて実感しました。例えば、子どもたちにあわせ、きちんとオーガナイズされた各セッションでは、こちらが教えなくても、子どもたちは自分で考え、答えを出してゆきます。「足首を固定した方がいい」「ここでボールをもらった方がいい」「これを観た方がいい」…。自ら考え、答えを出していく、そのような子どもたちの姿をたくさんみることができました。また、運営面でも同様です。どのようにしたら、子どもたちに喜んでもらえるか、スムーズにフェスティバルが行えるか。お互いの価値観をぶつけ合いながら、答えのないものを26名で創りあげました。簡単に手に入れた答えは、失うのも早いですが、自らが創りあげた答えは、一生忘れることはないと思います。

また、今回のフェスティバルで感じたことは、やはり子どもたちを「信じること」「そばにいること」「愛すること」がどれだけ大切かも学びました。すべての受講生が、子どもたちのために、常に笑顔で、誉めて、一緒に喜んでいました。受講生の愛情が、子どもたちの表情やプレーにあらわれていましたし、最後のフィナーレでは、素敵な笑顔でお別れすることができました。特に印象的だったのは、フェスティバル終了後、保護者が「ありがとうございました」といって、素敵な笑顔で挨拶をしてくれたことです。子どもの楽しそうな姿をみて、保護者もそのような気持ちになったと思っています。

わたしたちができること…、それは世界中の子どもたちを笑顔いっぱいにして、幸せだなと感じさせることだと思います。そういう子どもたちが世界中にたくさん増えれば、すばらしい未来をつくっていけるのではないでしょうか。最後に、東川町の皆様にはすばらしい環境を、旭川地区サッカー協会、北海道サッカー協会の皆様には様々な場面でサポートを、日本サッカー協会の皆様にはこのようなすばらしい機会を、そしてFIFAのインストラクターであるジェイミーには、常にわれわれをリスペクトし、たくさんの学びを与えてくれたことに深く感謝したいと思います。

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