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【j-futsal連動企画】熊本地震の被災地でフットサル場が地域住民のやすらぎの場に

2016年04月22日

【j-futsal連動企画】熊本地震の被災地でフットサル場が地域住民のやすらぎの場に

熊本県で発生した熊本地震の影響で、たくさんの方が今なお避難所や自家用車の中で生活しています。熊本県内のフットサル場の中には、ピッチの一部が陥没し営業ができなくなったところがある一方で、被災を免れた施設を地域の住民に開放しているところがあります。

「スキルアップフットサルパーク」は、熊本市の北部に隣接した熊本県菊池郡菊陽町にあります。電気、ガス、水道への影響が少なかったことから、地震直後から普段の利用者や近隣の住民に、シャワールームを開放し、カフェの調理器具を使って炊事できるようにしました。クラブハウスには大きなテレビもあり、ひとときのやすらぎの場となっています。

「巻フットサルセンターカベッサ熊本小川店」は、熊本市から南に1時間ほどの熊本県宇城市小川にあります。営業再開までの間、施設を日中に限り無料開放し、近隣の子どもたちがボールを蹴って楽しんでいます。元日本代表でロアッソ熊本の巻誠一郎選手も時折駆けつけ、子どもたちのストレス発散を促しています。

いずれの施設も、通常営業まではライフラインの回復や安全面の確認などが必要で、まだ時間がかかる見込みですが、地震による被害や苦しみを超えて、フットサル場には温かい思いやりにあふれたコミュニティが広がっています。

コメント

寺園悟 さん(スキルアップフットサルパーク運営者)
余震が続いていて、不安でまだ自宅に戻ることができない方々が多いです。フットサル場の周囲は断水が続き、避難所生活をされている方も自宅で過ごされている方もお風呂に入ることもできない状況で、こちらのシャワールームを皆さんに利用してもらっています。24時間職員が常駐しているので、たとえば地震後の対応のために遅くまで働いて、朝早く出かける方からのお問い合わせがあり、利用していただいたこともあります。

いま、運動不足などが原因の震災関連死が増えているという報道があります。高齢でこれまでスポーツをする機会がなかった方々にも、軽い運動ができるような新しいスポーツを考えています。たとえば、ルールを工夫したキックベースボールなどです。ネーミングもきちんと考えて、できるだけ多くの人に参加してもらえるようにしたいと考えています。一人ではお越しいただけない高齢者もいるので、同行される人のことも考えた時間を設定したいと思います。運動をしてシャワーを浴びて、避難所生活や余震などの普段と違った環境のなかで生じるストレスを少しでも軽くしていただきたいです。

先週の土曜日は、「ホスピサル祭」という、医療従事者の皆さんを対象としたフットサル大会を開催予定でした。地震発生により、参加チームの皆さんはその対応に追われています。地震の対応が収まり、落ち着いた頃には、ストレス発散のためにぜひボールを蹴りに来ていただきたいと思います。

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