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高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 市立船橋、押しながらも大宮に勝ち切れず

2016年11月28日

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 市立船橋、押しながらも大宮に勝ち切れず

ピックアップマッチ

大宮アルディージャユース 0-0(前半0-0、後半0-0)市立船橋高校

高円宮杯U-18プレミアリーグのEAST第16節が11月27日(日)に各地で開催されました。3連勝と波に乗る4位の大宮アルディージャユース(埼玉)と3試合勝ちがない5位の市立船橋高校(千葉)が、さいたまスタジアム2002第2グラウンドで対戦しました。

序盤にペースを握ったのは大宮です。ピッチを大きく使い、MF山田陸選手を中心にボールを左右に動かします。市立船橋の素早いプレスをいなしながら、敵陣へ攻め込みました。34分にはFW奥抜侃志選手のパスから相手DFの裏へ抜け出したFW小柏剛選手がフリーでシュートを放ちますが、ゴールの枠を捉えることができません。ボール保持率を高めて優位に進め、「前半は自分たちのサッカーができた」と中盤でパスを配給していた山田選手は手応えを口にしていました。

市立船橋は前半、中盤で思うようにボールを奪うことができずに苦戦。前線からの守備が空回りしましたが、後半は歯車が噛み合いました。ハーフタイムに朝岡隆蔵監督が「(味方同士の)距離を詰めるように」と指示を出すと、全体のラインがコンパクトになり、中盤で球を引っ掛ける回数が増加。フィジカルで勝る市立船橋が球際の強さで圧倒していきます。ボールを奪った後の攻撃でも相手を上回りました。サイドへ展開して左ワイドのDF杉山弾斗選手、右ワイドのDF真瀬拓海選手が再三クロスボールを供給してチャンスを演出。隙を見て、直線的に裏を突く場面も効果的でした。76分にはMF野本幸太選手のパスを受けたMF西羽拓選手が鋭いシュートでゴールを狙います。決定的な場面を迎えるも、大宮のGK宮崎浩太朗選手の好セーブに阻まれました。市立船橋は後半だけで計7本のシュートを放ち、大宮にはシュートを1本も打たせませんでした。

後半にゲームの主導権をほぼ完璧に掌握しましたが、クロスとフィニッシュの精度を欠き、ゴール前で悔しがる市立船橋イレブン。終了の笛が鳴ると、白いユニホームのイレブンは天を仰ぎ、厳しい表情を浮かべていました。キャプテンのDF杉岡大暉選手は「勝てた試合でした」と唇を噛みました。

引き分けた後の両監督の表情は対照的でした。大宮の大塚真司監督は無得点を終えたことを反省しながらも「よく(無失点に)抑えた」とほっとした表情。一方の朝岡隆蔵監督は「これで6引き分け目。勝ち切れない」と苦虫をかみつぶしたような顔で会場を後にしました。

監督・選手コメント

大塚真司 監督(大宮アルディージャユース)
引き分けは望んでいた結果ではないですが、選手たちはよく戦いました。タフな市立船橋の攻撃をよく抑えていたと思います。相手の長所であるセットプレーもしのぎました。警戒していたコーナーキックもロングスローからも得点を許さなかったです。ゾーンで守りながら、一人一人が責任を持って対応したと思います。ただ、ゴールに届かなかったことは課題です。前半はチャンスがあっただけに、もったいなかったと思います。

山田陸 選手(大宮アルディージャユース)
前半は自分たちのサッカーができましたが、後半は相手に押し込まれる時間が長くなりました。そんな中でも、最後まで(無失点で)守り切れたのは大きいと思います。相手は勢いがあり、強かったです。中盤での攻防が多かったので、プレスをいかに外すかがカギになると思っていたのですが、甘かったですね。(EAST1位に向けて)僕らはここから勝っていくしかありません。必ずチャンピオンシップには出ます。

朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
点を取り切れないところは慢性的な課題です。強みのサイド攻撃からは好機を多くつくりましたが、クロスの精度が低く、中央の入り方も良くなかったです。あと一歩が足りません。前半は相手に走らされたので、後半は運動量が落ちるかと思ったのですが、うまくボールを奪えましたね。(最前線から最終ラインまでの)距離を狭くしたことで前後の連係が良くなったと思います。それでも、最後に点を取らないと勝てません。

杉岡大暉 選手(市立船橋高校)
引き分ける試合ではなかったと思います。このチームの課題が出ました。チャンスで決め切らないといけません。勝つべきゲームでした。試合前に青森山田高校が負けたことを聞いていたので、何としても勝ちたかったゲームでした。ここからは3連勝するしかありません。意識して取り組んできた守備はできたのはよかったです。ボールをいい形で奪えたと思います。それでも、対人守備をもっと鍛えて強くなります。課題を克服した姿を見せたいです。

その他の試合結果

清水エスパルスユース 2-0(前半1-0、後半1-0)柏レイソルU-18
青森山田高校 0-1(前半0-0、後半0-1)鹿島アントラーズユース
流通経済大学付属柏高校 0-1(前半0-0、後半0-1)アルビレックス新潟U-18
FC東京U-18 3-0(前半2-0、後半1-0)横浜F・マリノスユース

清水エスパルスユース(静岡)は前半と後半に1点ずつを挙げて柏レイソルU-18(千葉)から完封勝利を収めました。鹿島アントラーズユース(茨城)は63分に須藤翼選手が貴重なゴールを決め、アウェイで青森山田高校(青森)に勝利しています。流通経済大学付属柏高校(千葉)とアルビレックス新潟U-18(新潟)の下位チーム対決は、1点を守り切った新潟に軍配。新潟は残留への望みをつなぎましたが、流経大柏は来年のプリンスリーグ降格が決定しました。2位につけていたFC東京U-18(東京)は、生地慶充選手の先制点を皮切りに3点を奪って横浜F・マリノスユース(神奈川)に快勝しました。この結果、他会場で青森山田が敗れたため、FC東京が首位に浮上しています。

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