7月3日(日)、熊本県宇城市のウィング松橋で、『第12回全日本ろう者フットサル選手権大会』が開催されました。

新型コロナウイルスの影響もあり、2018年11月の北海道以来の開催となりました女子は2チームが出場し、3試合を行いハードな戦いとなりましたが、選手たちは怪我もなく最後は笑顔で終えることができました。男子は3チームによる巴戦を各2試合行い、最終戦まで一進一退の攻防が繰り広げられました。

参加チーム

男子チーム：『FC Deaf One’s』『九州デフファミリー』『OUR VISION』
女子チーム：『Glanz』『ノンロケットマン』

女子

試合結果

1試合目：Glanz 2-0 ノンロケットマン（得点：中島1点、中井1点）
2試合目：Glanz 0-0 ノンロケットマン
3試合目：Glanz 0-1 ノンロケットマン（得点：阿部1点）

優勝：Glanz

優秀選手：中島梨栄（Glanz） 岩渕亜依（ノンロケットマン）
最優秀選手：酒井藍莉（Glanz）

男子

試合結果

1試合目：FC Deaf One's 0-1 OUR VISION（得点：土屋1点）
2試合目：FC Deaf One's 0-2 九州デフファミリー（得点：桶口1点、清水1点）
3試合目：九州デフファミリー 4-1 OUR VISION（得点：<九州デフファミリー>清水2点、白坂1点、湯野1点<OUR VISION>宗澤1点）
4試合目：FC Deaf One's 1-3 OUR VISION（得点：<FC Deaf One’s>坂本1点<OUR VISION>宗澤2点、野寺1点）
5試合目：FC Deaf One's 3-4 九州デフファミリー（得点：<FC Deaf One’s>坂本2点、オウンゴール1点<九州デフファミリー>湯野2点、清水1点、白坂1点）
6試合目：九州デフファミリー 2-3 OUR VISION（得点：<九州デフファミリー>野間1点、清水1点<OUR VISION>野寺1点、東海林1点、設楽1点）

優勝：九州デフファミリー

優秀選手：坂本大起（FC Deaf One’s） 桶口智弘（九州デフファミリー） 宗澤麟太郎（OUR VISION）
最優秀選手：湯野琉世（九州デフファミリー）

一般社団法人日本ろう者サッカー協会ウェブサイト

https://jdfa.jp/

最優秀選手（男子）コメント

湯野琉世 選手（九州デフファミリー）
今回の開催にあたり、ご協力頂いた関係者の皆様、役員の皆様、そして素晴らしいグラウンドを提供して頂き本当にありがとうございました。
新型コロナウイルスが感染拡大している中、不安もありましたが、コロナ対策もきちんと行い、無事に終える事が出来ました。
個人的に最優秀選手賞を頂きましたが、ここがゴールではなく更なるステップアップを目指していきます。
ありがとうございました。

最優秀選手（女子）コメント

酒井藍莉 選手（Glanz）
3年ぶりの全日本ろう者フットサル選手権大会が開催されました。
人数が少なく、3試合全員フルという状況の中、まず全員がしっかり最後までやり切れたこと、走り切れたこと、そしてかなりの接戦になり、濃い時間になったのでは、と思います。
個人的にはまだまだ課題もたくさん見つけられたし、成長した部分も見つけられたし、すごくいい時間になりました。
今大会で最優秀選手賞を頂きましたが、みんなが最後まで戦い、楽しくフットサルができたおかげで取れたものだと思います。
最後に、大会運営に関わったスタッフの皆様、審判の皆様、本当にありがとうございました。

運営委員長コメント

宮原慎也 理事（日本ろう者サッカー協会）
本大会の開催にあたり、ご尽力いただきました熊本県サッカー協会フットサル委員会・チャレンジド委員会、また、出場いただいた選手とその保護者の皆様のご理解とご協力のお陰をもちまして、無事、滞りなく終了を迎えられましたことを先ず御礼申し上げます。
前回よりもエイトやヘドンドなどチームプレーのレベルが上がっており、全ての試合にたくさんの激闘や感動シーンを見られたことを大変嬉しく思いました。その中で印象に残ったのは試合後の選手たちが勝敗に関係なく笑顔で相手を称える行動が心に響きました。
今回出場した選手諸君もフットサルを通し心と身体を鍛えるとともに、人を感動させられるような大きな存在に成長してくれる事を期待いたします。また、アジア大会、世界大会で良い結果を持ち帰る事を大いに期待しております。微力ながら応援します。