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2022年度 最後となるナショナルGKキャンプが終了

2022年10月11日

2022年度 最後となるナショナルGKキャンプが終了

10月9日(日)、福島県にあるJヴィレッジでスタートした今年度3回目となるナショナルGKキャンプが3日間の活動を終えました。

このキャンプはU-14/U-13年代におけるポジション別指導・育成というテーマのもと、日本サッカー協会が「JFA2005年宣言」で掲げた「2050年までのFIFAワールドカップ優勝」に向けて、将来の日本代表GK、そして世界一のGKの育成を目的に活動しています。トレーニングはテクニックの習熟度にあわせて選手3~4名の小グループ対してGKコーチが1名つく形でGKに求められるテクニックの習得とその質的向上を目的として実施しました。今年度は、第1回がU-14対象、第2回はU-13を対象に20名で行い、今回はU-14、U-13 各10名での開催となりました。

トレーニングは第1回、第2回キャンプ同様、常にゲームシチュエーションを想定しながら、この年代で身につけておかなければならないGKのテクニックの習得を目的に実施されました。各選手、課題が異なる中、それぞれの選手の個別性に考慮しトレーニングを行うことで選手に最大限の刺激を与えることを目的としています。トレーニングセッションごとにJFA GKプロジェクト テクニカルアドバイザーであるフランス・フック氏(オランダ代表 GKコーチ)も含めてコーチングスタッフ間でディスカッションを行い、フランス・フック氏の知見を最大限生かし常にアップデートをしながらトレーニングを計画し実施しました。
トレーニング中にも、フック氏がアイデアを紹介しながら、実際に指導する機会もあり、直接指導を受けた選手だけでなくコーチ陣も大いに刺激をうけることが出来ました。

またフランス・フック氏から選手に向けた熱意の籠もったレクチャーでは、ワールドカップで優勝するチームのGP※、ワールドクラスのGPになるために、この年代で必要な要素とは何なのかについて、具体的かつ明確に提示がありました。
世界の最先端をいくフック氏からの生の言葉は、選手たちにとって非常に刺激的で、一言も漏らすまいと聞き入る様子、積極的に質問する姿勢など自発的な取り組みが見られました。トレーニングの振り返りを踏まえた上で、どうすれば選手たちは目標に近づいていけるのか具体的な指摘を受けるなど、選手の今後の成長に向けた大きなサポートも頂きました。

さらに、フィジカルフィットネスプロジェクトの矢野由治氏およびユース育成チーフの小粥智浩氏が、フィジカル測定、ムーブメントプレパレーションの指導なども実施し、またアスレティックトレーナーの金山将大氏から身体の操作性・柔軟性の向上を目的としたストレッチの指導が行われました。フィジカル面、コンディショニングについても自チームに戻っても取り組めるメニューが提示され、選手は早速取り組み、大きな刺激を得ていました。

2日目夜には各選手とコーチ 1対1での個別ミーティングを行いました。まず選手自身がこのキャンプで学んだ事を振り返り、それを自分のトレーニング映像を見ながら確認し、コーチから更にフィードバックを受けることで、各自の出来ている事と課題を明確にし、正しいテクニックを習得するためにはどうしたら良いのか、日常に戻った後にも意識をして取り組んでいけるようにコーチと一緒に再確認しました。
更に最終日、トレーニングの最後に、コーチングスタッフから再びピッチ上で、今回のキャンプ全体を通してのフィードバックが行われました。こうして自チームの日常での活動へ戻って取り組むべき、自分の課題の改善や長所を伸ばすための宿題をより明確に意識することが出来たのではないでしょうか。

クロージングではフランス・フック氏から、再び選手たちに向けて激励の言葉が送られました。選手たちが、それぞれの夢・目標を実現するために、今回得た学びを生かしながら、将来に向けて確実にステップを踏み成長してくれることが期待されます。

事業終了後も、コーチングスタッフ、テクニカルスタッフが協力して、選手個別のフィードバックやトレーニング映像を各所属先に送付を予定しています。今回のキャンプが日常での活動に生かされ、SAMURAI BLUEで活躍し、世界No.1のGKになる夢に繋げるべく、活動は続きます。

※ゴールキーパー(GK)の役割はゴールを守るだけでなくゲームの4局面での関わりが増え、攻撃でもチームのビルドアップに多く関わり、更に重要なポジションに変わってきていることから、GKプロジェクトでは、ゴールプレーヤー(GP)という名称の使用を提案しています。

スタッフコメント

フランス・フック コーチ(JFA GKプロジェクト テクニカルアドバイザー)
全く新しいGP(GOAL PLAYER/ゴールプレーヤー)キャンプの始まりになりました。
このキャンプは、選手たちが今後GPとして、トップクオリティーのプレーをするためのベースとなるテクニックにフォーカスしたスキルキャンプです。
テクニック面の指導だけでなく、選手を指導するコーチ陣の質の高さにも新たな気づきがあり、ワールドクラスの基準を示しながら事業をスタートさせることができたと思います。
選手たちにとって、より高いレベルへの第1歩の素晴らしいスタートとなったと思います。
若い才能あるGPたちは、オンザピッチ/オフザピッチ 様々な場面で多くの学びを得たと思います。
ここで得たものを、宿題・課題として、どう落とし込んでいくかは選手たち自身の役目です。
もちろん、引き続きJFAも選手たちを見守り・サポートしていきます。私たちは、選手たちの成長・ネクストステップを楽しみにしており、成長した彼らと会えることを期待しています。

選手コメント

田邊康太郎 選手(アルビレックス新潟U-15)
まずは今回日本の同学年のトップレベルのキーパーと、トレーニングができて凄く良い刺激を貰えました。
自分の今回の目標は正しいフォームを学び日々のトレーニングで続けることでした。
1日目の夜のミーティングでのフランス・フックさんの話では、世界で活躍するゴールプレーヤーになるために必要な4個、野心・タレント・規律・学ぶ姿勢が重要だということがわかりました。今回で通用するプレーと通用しなかったテクニックが明確になりました。今まで得意だと思っていたハイボールの対応でも自分より上手い人は日本には沢山いることがわかりました。そして2日目のミーティングでは、ミスの原因と細かい癖が分かりました。それは意識を変えたら直るものと何回も繰り返しやらないと直らないものがあり、それを日々のトレーニングで意識してやりたいと思いました。将来は自分が日本のゴールを守り2050年までにワールドカップ優勝に導けるようになりたいです。

長井京志郎 選手(ロアッソ熊本U-15)
僕は、今回のナショナルGKキャンプで基本的なキャッチングなどのテクニックで意識する部分を学ぶことができました。
また、フランス・フックさんからは、どのようにボールを奪うかなどの判断、今まで僕が知らなかったダイビングのキャッチの仕方などを教わりました。
これからチームに戻っても今回のGKキャンプで教わった意識する部分や個人面談で言われた手の位置などを今まで以上に気にかけると同時に一対一などの近距離でのシュートストップなど新しいことにも挑戦し、日本を世界一にできるような最高のキーパーになれるよう頑張っていきたいです。

酒井孝大 選手(モンテディオ山形ジュニアユース村山)
今回のナショナルGKキャンプの目標は正しいテクニックとスキルを身につけることでした。
そして、このキャンプに参加するにあたり自分の目標は自分の実力を知り日々のトレーニングで生かせるようにすることでした。
3日間のトレーニングの中でキャッチ、一対一、クロスのボールへの対応、キックなどのトレーニングをしました。
個別ミーティングでは自分のプレーの映像を見ながら改善すべきことをコーチが分かりやすく教えてくださいました。
今回のキャンプで通用しなかったクロスのボールへの対応とキックのスキルとテクニックを日々のトレーニングで意識して取り組んでいきます。
そしてこの経験とチャンスを生かしてステップアップします。

藤田愛稀 選手(北海道コンサドーレ札幌U-15)
まず今回のナショナルGKキャンプに参加でき、全国から集まったメンバーと質の高いトレーニングができてとても嬉しく、大変刺激になるキャンプでした。
今回のキャンプで、自分の何が通用して、何が通用しないかを明確にすることができました。
またトレーニング後のミーティングで、実際にトレーニング動画をコーチと見直し、ポジショニングの改善点、色々な場面での判断の早さを上げる必要性を学ぶことが出来たので、今後のトレーニングの中で意識して取り組んでいきたいと思います。
そしていまのGKはゴールを守るだけではなく、攻撃の起点となるビルドアップを正確にできる足元の技術も要求されます。
自分は左足の精度が悪く苦手だから右足に頼る部分がありましたが、苦手だからやらないのではなく、苦手だからこそ意識して改善していきたいと思います。
そしてそれらの部分を改善して、誰からも信頼されるGKになって自分が日本のゴールを守って、ワールドカップで2050年までに優勝でしたいです。

toto

ナショナルGKキャンプは、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。

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