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ビーチサッカー日本代表GKコーチによるGKクリニックを神奈川県で開催

2017年04月05日

ビーチサッカー日本代表GKコーチによるGKクリニックを神奈川県で開催

昨年に引き続き2回目となるビーチサッカーGKクリニックが4月1日(土)から3日(月)、神奈川県横浜市のTAKAフィールドで開催されました。

ビーチサッカーにおいて非常に重要なポジションであるGKを対象とし、全国から15人の選手と3人の指導者が参加しました。指導はビーチサッカー日本代表のパウロ・ホシャGKコーチを中心に、マルセロ・メンデス ビーチサッカー日本代表監督も3日間クリニックをサポートしました。

パウロGKコーチは、「ビーチサッカーにおいてGKはチームの勝利の60%の責任がある。試合のリズムを作るのは全てGKから」と述べ、1日目の講義ではGKの基本技術や役割などについて映像を交えてレクチャーしました。その後ビーチに出ると、スローイングやパスを中心にトレーニングを行い、理想的な投げ方やボールを落とす場所について指導がありました。

2日目は、ビーチで足を使ったボールコントロールとセービングのトレーニングを行いました。特に、ビーチサッカーのGKの基本姿勢やセービングのタイミングについて徹底した指導があり、選手たちはお互いのプレーを評価し合いながらメニューをこなしました。

3日目の午前はGKにおけるフィジカルトレーニングを行いました。選手たちは互いを盛り上げながら、ハードなフィジカルトレーニングを乗り切りました。午後は基本戦術を練習し、ピヴォに当てるタイミングや、投げるボールの質、相手の状況を観た判断について確認をし、3日間のクリニックを終えました。

コーチコメント

パウロ・ホシャ ビーチサッカー日本代表GKコーチ
参加してくれた選手たちの意識と技術レベルの高さに驚きました。クリニックでは選手たちに、技術・戦術・フィジカル・心理面など、ビーチサッカーにおいて非常に重要なポイントについて出来る限り多くの情報を伝えるよう努力しました。実技のセッションでは遊びや競争を取り入れて楽しみながら学べるようにしました。もう一つ取り上げるべきは、3人の指導者が参加してくれたことです。これは日本のビーチサッカーの発展のために非常に重要なポイントであると思います。JFAはビーチサッカーの指導者養成のために、クリニックや講習会で指導の知識を学ぶ場をもっと増やしていく必要があります。これは私が日本で感じた大きなギャップです。最後に、参加してくれた選手や指導者の皆さんと、このような素晴らしい機会を作ってくれたマルセロ監督をはじめとする皆さんに、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

参加選手コメント

杉田哲司 選手(湘南スプレッド1545)
3日間のパウロコーチの講習で、ビーチサッカーと11人制サッカーとの違い、バウンドの変化に対応するための構え方など、基本から学ぶことができて良かったです。パウロコーチが3日間通して「観て、判断すること」、「試合を想定すること」、「楽しむこと」と何度も言っていました。その中でも観ることが重要に感じました。メニューの1つでシュート1本毎に何が良かったか、悪かったかを判断し全員で伝えるものがありましたが、今回全国から15名以上のGKが集まったこともあり、それぞれの多種多様な特徴やクセを観ることで自分のクセの直し方を考えることが出来ました。個人的には、以前代表合宿でパウロコーチの指導を受けたことがありましたが、その時に上手くいかなかったところを、大人数のプレーを観ることで原因が見えたように思います。また、初日と2日目に代表の練習試合を観戦できたため、教わったことを代表の選手がどう表現しているかも観ることができて良かったです。最後になりますが、マルセロ監督やパウロコーチ、通訳のエベルトンさんをはじめ、このような機会を用意して下さったJFAの方々、ありがとうございました。

山口洸 選手(ディレスタ長野)
まず全国からGKが集まるということだけで、ビーチサッカーを始めたばかりの自分にとって、とても新鮮で有意義な3日間となりました。パウロGKコーチの指導の中で印象に残ったのが「私の教えるやり方が絶対正しいわけではない。ひとそれぞれ個性や性格があって、各選手の形ややり方で成功に向けて判断することが大切。その中で私の指導が1つの選択肢となってくれたら嬉しい」という言葉です。なぜ印象に残ったかというと、サッカーは他のスポーツと比べて、ピッチの中で選手自身の判断でプレーすることがほとんどだと考えるからです。例えばスローで味方にパスをするときに、1つしか選択肢がないと相手に取られる可能性が高くなります。いくつもの選択肢の中から自分自身で正解と思うところを探す必要があります。そういった選択肢の幅が広がったのが今回のクリニックだったと感じました。最後に、このGKクリニックでお世話になった方々、監督やコーチをはじめ、指導や運営、準備などたくさんの方々の協力のおかげで体験させてもらうことができました。本当にありがとうございました!

参加指導者コメント

山中亮 さん(愛媛大学)
JFAとして2回目となるGKクリニックに初めて参加することができました。ビーチサッカー日本代表のマルセロ監督の、日本でのビーチサッカー普及の思いを受けて、代表合宿と並行して実施されました。監督がブラジルから招聘したパウロGKコーチによる、ビーチサッカーの理論、フィジカル、心理(メンタル)の講義を含む、非常にオーガナイズされた内容で、充実したクリニックでした。また、参加者も日本各地より15名が集まり、積極的なパフォーマンスが瑞所に見られ、GKコーチやプレーヤー同士による双方向な、有意義なクリニックとなりました。トレーニングは終始参加者のモチベーションを高めつつ、フィジカル及び戦術が身につく内容が実施されました。チームの中でのGKの存在意義を伝えつつ、「足でボールを正確に扱う技術」、「基本的な姿勢」、「実際にシュートを止める技術」、「GKからの攻撃の質を高める戦術的判断」が主な内容でした。このようなGKクリニックは国内において少なく、今回の開催は今後のビーチサッカーの普及発展に大きく寄与するものと予想されます。バハマで開催されるワールドカップ前の重要な時期に、このような機会を設定してくれた、マルセロ監督をはじめとするスタッフの方々に感謝の意を表し、大会での健闘をお祈りしたいです。

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