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ブルーノ・ガルシアのフットサル道場 vol.12「選手が自分と向き合うには指導者の“導き”が必要」

2019年12月18日

ブルーノ・ガルシアのフットサル道場 vol.12「選手が自分と向き合うには指導者の“導き”が必要」

必見「フットサル道場」!
機関誌『JFAnews』で連載中のブルーノ・ガルシアフットサル日本代表監督のコラムをJFA.jpでもお届けします。フットサルの魅力や指導法など、フットサルだけでなく、サッカーにも通じるポイント満載です。
※本コラムはJFAnews2019年2月に掲載されたものです

最大の敵である自分をどう見るか

監督という職業柄、フットサルの現場でも講習会でも、「どうすれば自分のチーム(選手)を成長させられるか」という質問をよく受ける。
選手によって性格も能力も異なるため、当然、指導者が彼らの成長を促す方法も多種多様だが、まずは選手に自分と向き合ってもらうことからスタートするのはどうだろうか。
スポーツの世界では、「最大の敵は自分自身」と言われることが多い。まさにその通りだと思う。選手も指導者もレベルアップするためには謙虚でなければならないからだ。上達したいのであれば、自分がプレーするカテゴリーやレベルにとらわれず、鏡に映る自分の姿を見て、何が持ち味で何が弱点かを探す作業が不可欠だ。
これが自然にできれば素晴らしいが、なかなか難しい。経験豊富なはずの大人ですら、少し結果が出ると、調子に乗って足をすくわれることがあるくらいだから、子どもにとってはなお難しい。
一つ言えるのは、自分と向き合ってもらう方法は何通りもあるということ。言葉で伝えるのもいいし、選手が忘れないように映像でチェックしてもらうのも説得力があっていいと思う。いずれにせよ、選手自らが物事の重要性を感じとれるように誘導することが大切だ。

パスやドリブルといった技術だけではなく、「選手としての考え方、価値観を磨き上げるのが指導者」とブルーノ監督はいう。
(写真は昨年のバーモントカップより)

選手に間接的に伝え振る舞いを考えさせる

選手に、自分と向き合ってもらうために指導者は何ができるか。これという答えはない。だからこそ、そこが指導者の腕の見せどころになる。その方法は何百通りもあって、一つの方法に固執しない方がいいとも思う。
例えば、小学生年代のチームに一人、早熟のプレーヤーがいるとする。この選手はほかの選手たちよりも背が高いというアドバンテージを生かし、たくさん点を取ることができる。チームメイトから羨望の目で見られ、保護者からも褒められるような優秀な選手だが、指導者としてはこの選手に勘違いしてほしくない。早いうちからチヤホヤされて、努力することの大切さを忘れてほしくない。何より、チームメイトの重要性に気づいてもらいたい。
そんなとき、私だったら、試合形式の練習をするときのルールを変えてしまう。例えば、ゴールを挙げた選手だけではなく、アシストした選手にも1点を与えるのはどうだろうか。サッカーは一人では成り立たない、というメッセージになる。チーム全員がボールに触って得点に結びつけた場合は2点と計算するのも一つの手だろう。
ここで重要なのは、早熟の選手に「チームメイトがいるからこそ、自分も結果を出せる」と気づいてもらうことだ。それを指導者が言葉で直接伝えるのではなく、間接的に伝えることによって、選手も自分の振る舞いを考えるようになるだろう。
仲間とともにゲームをつくり上げていくことや、彼らをリスペクトすることがいかに大事かを考えるように導くこと、この「導き」が指導者にとって重要な役割の一つだと思う。

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