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ニュース

体・技・心と3つの気 ~森保一監督手記「一心一意、一心一向 - MORIYASU Hajime MEMO -」vol.13~

2021年07月06日

体・技・心と3つの気 ~森保一監督手記「一心一意、一心一向 - MORIYASU Hajime MEMO -」vol.13~

メンバー発表前日に思い出した初心

6月22日、東京オリンピックのサッカー競技に臨むメンバー発表を行いました。7月22日に初戦を迎える東京オリンピックに向けて、本格的に準備を進めていく決意を抱きつつ、自分自身はいつもと変わらず、1日1日、1戦1戦できることを積み上げていこうという思いでいます。限られた期間のなかで最善の準備をしていく——これは常日頃から変わることのない自分のスタンス、心構えだからです。そこには、大会に向けて常にあらゆることを想定し、備えておかなければならないという考えもあります。
22人の選手たちは自信を持って選出した一方で、会見でも触れたように、これまでの活動を支えてきてくれた90人に及ぶ選手たちへの思いもありました。メンバー発表前日には、自分自身の性格や気質は、そうそう変わらないものだな、と改めて実感しました。メンバー選考については、スタッフと何度も、何度もミーティングを重ね、最終的には自分自身が決断しましたが、前日の夜には、自分自身が初めて監督という立場になり、メンバーを決めたときのことを思い出しました。
あれは、サンフレッチェ広島の監督に就任した2012年、Jリーグの開幕戦を翌日に控えた日でした。前日練習を終え、翌日の試合に向けて、メンバーを発表したときです。思わず自分は、選手たちの前で言葉に詰まってしまいました。キャンプを含め、日々のトレーニングに打ち込み、励む選手たちを見てきました。そうした選手たちの努力や姿勢を思い出し、彼らの顔を見ていると、目頭が熱くなり、込み上げてくるものを押さえ切れませんでした。そのときの選手たちと、東京オリンピック出場を目指して取り組んできてくれた選手たちの姿が、自分のなかで重なり、ひとり込み上げてくるものがありました。今回、その初心を思い出し、監督という立場である自分が背負う責任の重さを再認識しました。
メンバー発表会見時の映像にも映し出されていたように、フラッシュバックしたのは2017年12月に、このチームが始動したときから今日までの日々でした。タイで戦ったM-150カップ、中国でのAFC U-23選手権、インドネシアでのアジア競技大会、タイでのAFC U-23選手権……チームの始動から、いろいろな経験を重ね、積み上げ、ひとつの集大成となる東京オリンピックに臨む選手たちを選ぶ。
同時に、自分がこの世代の代表監督に就任した際には、FIFA U-20ワールドカップ2017でチームを率いた内山篤さんに、選手たちの特徴や個性についてリサーチするところからはじめたように、育成に携わってきてくれた多くの指導者の方々が背中にいることを感じました。毎回、メンバー発表会見は緊張するのですが、東京オリンピックに挑むメンバー発表に臨んだ当日は、いつも以上に緊張しました。

選手たちに求める体・技・心

22人を選ばせてもらうに当たって重視したのは、会見でも話したように、個の力で局面を打開できる、個の力で守れる強さを持っているということ。それにプラスして、チームのために走って戦える、仲間のために走って戦えることでした。また、東京オリンピックは過密日程に加え、酷暑のなかで戦うことが予想されるため、複数のポジションをこなせる選手たちを選ばせてもらいました。タフに戦える選手、これも個の力に加わってくる要素です。
「心・技・体」という言葉がありますが、自分の指標としては「体・技・心」とも考えています。サッカーにおいては、まずフィジカルが備わっていなければいけません。例えばですが、一対一の強さや球際での強さが、それに当たります。次に技術的なテクニックや戦術的な理解度がなければいけません。これも例を挙げれば、ゴールに向かって仕掛けていくドリブルや周囲を活かすパス、試合の展開や状況を読む力、さらにはチームのコンセプトや意図を理解する能力が、それに当たります。そのうえで、タフに戦える精神力と、チームのために戦える犠牲心が「体」と「技」を支えていなければならない。チームとして組織的に戦うことを掲げていますが、その前提として「体」と「技」を象徴する「個の力」がなければならない。あくまで、そのうえでの「組織力」だと考えています。
選手たちには利己と利他、対になる言葉ではありますが、この両方が必要です。自分の価値を高めようとする向上心と、チームのために戦う犠牲心です。それと同様、チームにおいても個性と組織の両輪を求めています。そうした両輪を発揮してくれる選手たちを選ばせてもらいました。
選ばれた選手たちには、東京オリンピックへの出場を目指して一緒に戦ってきてくれた選手たちのことを思い、また応援してくれる人たちの思いを感じながら、思い切ってプレーしてもらえたらと考えています。これは利他に当てはまるでしょう。かつ結果にこだわりながらプレーしてもらいたい。結果を出すということは、日本サッカーの発展につながると同時に、選手としての自分の価値を高めることになります。これは利己になります。そして、厳しい戦いにはなりますが、この大舞台を、サッカーを楽しむことも忘れずにピッチに立ってもらえたらと思っています。
また、会見でも開催時期が1年違えば、選ぶメンバーも異なっていたと話させてもらったように、今回、選ぶことができなかった選手たちの力が劣っていたわけでは、決してありません。選考する立場だけに、綺麗事に聞こえることは重々理解していながらも、伝えたいのは、東京オリンピックがサッカー選手としてのゴールではないということ。もちろん、東京オリンピックは、サッカー人生を懸けて戦う価値のある大会です。しかし、日本代表においてはFIFAワールドカップという世界の舞台があるように、プロの世界で生きていく限り、競争はずっとついて回るもの。それだけに、今後も自分を高め続け、高みを目指し続けてほしいと思っています。

裾野が広がれば広がるほど頂点は高くなる

冒頭や会見でも語ったように、チームの立ち上げから今日まで90人にも及ぶ選手たちに携わってもらいました。そこには、育成年代の集大成となるオリンピックに向けて、ベストなチームを作るという目標を掲げていた一方、限られた選手だけを強化していくのではなく、日本中にいる可能性あふれる選手たちに、ひとりでも多くの国際経験を積んでもらいたいと考えていました。自分がこの世代をはじめて指揮した2017年のM-150カップに、FIFA U-20ワールドカップを経験していない選手たちを中心に招集させてもらったのも、そうした背景からでした。
裾野が広がれば広がるほど、その頂点は高くなり、強くなります。刺激や競争を経て、選手たちは成長していくように、ひとりでも多くの選手に、そうした舞台を経験させたいという意図が、90人という人数につながりました。これも利己や利他、個や組織と同様、強化と発展という日本サッカーにおける重要な両輪だと考えていたからです。
そして、もうひとつ、個のレベルアップが日本サッカーのレベルアップにつながるという思いから、融合をテーマに掲げてきました。選手たちには時系列的にも、オリンピック経由FIFAワールドカップ行きという言葉を伝えてきましたが、フル代表経由オリンピックという狙いを持って強化を進めてきました。フル代表の戦力である選手たちが、東京オリンピックに出場してこそ、金メダルという目標を目指すことにつながる。そう考え、活動してきた結果、東京オリンピックに臨むメンバー22人中15人が、すでにフル代表を経験しています。そこはフル代表とU−24日本代表の監督を兼任させてもらったからこそできた世代間の融合であり、個々のレベルアップだと感じています。

元気・勇気・根気に込めた意義

日本中に、サッカーの価値をさらに高める大きな契機に携わりたい。東京オリンピックを目指す、当時はまだU−20だった日本代表監督を引き受けたのは、その思いからでした。自国で開催される世界的なイベントで、日本サッカーの価値を示すことができれば、さらにサッカーを応援してもらえる人が増え、競技人口の増加にもつながる。プレーする人も、見る人も含め、日本のサッカー文化を広げ、根付かせられる大会に、自分自身が尽力することができる。これまでもサッカーから多くを学び、多くを教わってきた自分が、サッカー文化を広げる舞台に携わりたいという思いが強くありました。また、日本サッカーの歴史に携わって来られた方たちからのバトンを自分自身が受け取り、次につなげていくことができればという思いもありました。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、東京オリンピックの開催についても賛否あることは理解しています。そうした状況も把握しつつ、2017年からの活動を支えてきてくれた人たちへの感謝と、コロナ禍において東京オリンピックで我々が活動していく意義を伝え、届けることができたらと考えています。
私自身、活動の意義について、「3つの気」というモットーを抱いています。それは「元気・勇気・根気」です。「元気」は文字どおり、エネルギーであり、勝つ喜びです。チームが勝利することで応援してくれている人たちに笑顔を届ける。それがみなさんの活力や元気の源になると考えています。「勇気」は、選手たちが戦う姿であり、チームが戦う姿勢になります。選手たちが懸命に戦う姿を見せることで、コロナ禍において我慢を強いられている方々に、希望や励みを届けられたらと考えています。そして、「根気」。これは決して根性という意味で用いているわけではありません。コロナ禍でなくとも、日常生活において誰しもが理不尽なことを経験していれば、思いどおりにいかないことも多々あるかと思います。そうした状況でも、ときには受け入れ、ときには立ち向かい、日々進んでいかなければいけません。そうした思いに対して、選手たちが90分間、諦めることなくプレーする姿を見せることにこそ、スポーツの醍醐味があると思っています。選手たちが相手はもちろんのこと、自分たち自身の心や精神力に打ち勝ち、最後まで戦う姿を見せる。だからこそ、スポーツは見る人の心を動かし、震わせることができると自分は信じています。そうした思いを込めて「元気・勇気・根気」という「3つの気」を届けることで、未来へとつなげていくことができればと考えています。また、チームとしては、結果とともに、その「3つの気」を、みなさんに届ける大会にしたいと思っています。

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