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SAMURAI BLUE森保監督、韓国とモンゴルとの対戦へ8選手を初招集

2021年03月19日

SAMURAI BLUE森保監督、韓国とモンゴルとの対戦へ8選手を初招集

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は3月18日(木)、国際親善試合の韓国代表戦(25日、神奈川・日産スタジアム)、FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選のモンゴル代表戦(30日、千葉・フクダ電子アリーナ)に向けて日本代表のメンバー23人を発表し、海外組9人に代表初招集8選手を加えた編成で臨むことになりました。
初招集の顔ぶれはGK前川薫也選手(ヴィッセル神戸)、DF山根視来選手(川崎フロンターレ)、DF中谷進之介選手(名古屋グランパス)、DF小川諒也選手(FC東京)、MF江坂任選手(柏レイソル)、MF原川力選手(C大阪)、MF川辺駿選手(サンフレッチェ広島)、MF坂元達裕選手(C大阪)で、原川選手はU-23代表として2016年リオデジャネイロ・オリンピックに出場した経験があり、前川選手は代表GKとして活躍してきた父の和也氏に続いて親子2代での代表選出となりました。
このほか、GK西川周作選手(浦和レッズ)は2017年11月以来、DF松原健選手(横浜F・マリノス)は2014年11月以来の代表復帰で、今回のチームでJクラブ所属の14人のうち、10人が森保監督の下では初参加というフレッシュな編成です。
海外組ではFW大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)が昨年10月のオランダ遠征以来の招集で、ドイツのブンデスリーガで存在感を示しているMF遠藤航選手(VfBシュツットガルト)やMF鎌田大地選手(アイントラハト・フランクフルト)をはじめ、DF冨安健洋選手(ボローニャFC)、DF吉田麻也選手(サンプドリア)、MF南野拓実選手(サウサンプトン)ら顔なじみの選手が名を連ねています。また、MF守田英正選手(CDサンタ・クララ)は川崎から海外へ移籍後初の招集となりました。
今回のメンバー選考について森保監督は、東京オリンピックを控えたU-24日本代表が同時期にアルゼンチン代表と親善試合を行うことも念頭に選手を振り分け、「東京五輪年代の選手たちにはU-24のアルゼンチン戦で、いい経験を積んで個々のレベルアップにつなげることを考えた。世界的強豪のアルゼンチン戦でプレーする時間が長い方が個の成長と、その先の五輪代表とA代表の強化につながる」と説明しています。
初招集のメンバーについては、「一人ひとりがスペシャルな特長、武器を持っていて個々の局面で打開でき、連携連動した組織プレーもできる。韓国とモンゴルに勝利できる戦力」と評価を示しました。

韓国代表とは国内組中心で臨んだ2019年12月のE-1選手権以来、親善試合では2011年以来の対戦で、モンゴル代表とは2019年10月に埼玉でのアジア2次予選第2戦で対戦して日本が6-0で勝利しました。本来であればモンゴルでの対戦でしたが、新型コロナウィルス感染流行の影響で、日本でモンゴルのアウェイ戦として行われます。
森保監督は、「韓国戦、モンゴル戦と続くが、まずは目の前の一戦一戦に最善の準備をして戦う」と話し、長年のライバルである韓国との対戦には「日韓戦は多くの方が普段の一戦とは違う気持ちで見てくださる。魂を込めて準備したい。応援してくださる全ての皆さんに喜んでいただけるように勝利を目指し、皆さんが笑顔になることをイメージしながら戦いたい」と語りました。
なお、試合はコロナ禍での開催のため、日本政府と協議して作成した厳格な防疫措置を講じた感染対策プロトコルの下で実施します。外部との接触を避ける「バブル方式」を導入し、宿舎と練習会場、試合会場への移動を限定し、海外組や対戦国の選手は入国翌日から試合日まで連日検査を行い、陰性が確認されて初めて練習や試合に参加。宿舎でも一般との動線を分け、日本代表の海外組と国内組でフロアや食事会場、バス移動、練習場のロッカールームなどを完全に分けて合宿を行います。
反町康治JFA技術委員長は、「コロナ禍の非常に難しい状況の中で活動する。最善の準備をして、ぜひともいい2試合にしたい」と話しています。
また、日本代表はこの日、新たにトラベルケースメーカーのグルーブ・トロッター アジアパシフィック株式会社と契約。代表選手にとって移動に不可欠なトラベルケースが提供されることとなり、日本代表は今回の活動から、U-24日本代表は6月の活動から使用するになりました。

日本代表チームは3月22日から練習を開始します。試合は韓国代表戦が25日に日産スタジアムにて19:20キックオフ、モンゴル代表戦が30日に千葉のフクダ電子アリーナにて19:30キックオフの予定で、モンゴル戦は無観客にて行われます。

コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
今回活動させていただくことに幸せを感じています。コロナと戦っている全ての方々をはじめ、この試合の環境づくりに尽力してくださった皆さんに感謝したい。コロナ禍でいろいろな制限があり、大変な思いをしている方が多い中で、代表戦の意義を感じながら戦わなければいけません。我々の試合を通じて勇気、元気、さらにはこれからの生活でも必要な根気を感じてもらえる、日本の人々へメッセージとなる戦いをしたいと考えています。
日本代表とU-24代表で「1チーム2カテゴリー」のラージグループを形成している中で、A代表はこの状況でもベストのチームを作ること、東京五輪年代の選手たちには個々のレベルアップにつなげることを考えて、2チームを編成しました。
初選出の選手は、普段のJリーグで存在感を持ってチームで輝きのあるプレーをしています。経験値は浅いですが、この活動で刺激を受けて短期間でも成長し、チームに帰って代表での経験が日常での彼らのレベルアップにつながれば嬉しいですし、所属チーム全体が彼らの刺激で活性化されること、Jリーグ全体が盛り上がることを期待しています。経験のある選手たちも、今季結果を残して輝きのあるプレーをしていると評価していますが、多くの経験があり、招集歴のない選手でも「これだけやってくれる」と計算ができるので違う選択をしました。過去、現在、未来を考えて総合的に、ニュートラルに、その時々のベストを考えて実践したいと思っています。

反町康治 JFA技術委員長
国内海外を通じて怪我やコロナの影響で招集を見送った選手がいますが、その中でベストのメンバーを選出してこの2試合を戦いたいと思っています。日韓戦はアジアの大きなライバルとの試合で、自分たちの力がどれだけ通用するのか、課題をしっかり抽出して次へ準備できるのかを見ていきたい。アジア2次予選のモンゴル戦は最終予選への大事な一戦です。必ず勝点3を獲るというゲームをしていかなければなりません。その中で自分たちの力を出し、最初から最後まで課題をしっかり勝負しながらできるかという点を見ていきたいと思っています。

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