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韓国戦勝利から一夜、なでしこジャパンはリカバリーとトレーニングに励む

2022年07月21日

韓国戦勝利から一夜、なでしこジャパンはリカバリーとトレーニングに励む

EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会の初戦、韓国女子代表との試合から一夜明け、なでしこジャパン(日本女子代表)は午後にトレーニングを行いました。

午前の活動はフリーとなり、それぞれに休息の時間を過ごした選手たちは午後からトレーニングに臨みました。前日の試合で45分以上プレーした選手のうち11名の選手がリカバリーを中心としたメニューを消化。先発出場し前半のみのプレーとなった猶本光選手はトレーニング組に加わり、前日の疲れを見せることなく精力的に練習に取り組みました。

トレーニング組は最初4チームに分かれ、リレー形式のランニングで身体を温め、その後は6対6+GKでミニゴールを使ったゲームを行いました。ゴールキーパーも含めながらボールを動かし得点を狙う設定の中、山下杏也加選手が後方から味方に指示を送る姿が見られ、少人数でのトレーニングでも全員が緊張感を保ちながらトレーニングに励みます。その後は正規サイズのゴールを使い、ゴール前での3対3の練習を実施。短時間のトレーニングでもしっかりと負荷を確保し、3日後に控えるチャイニーズ・タイペイ女子代表との一戦に向けコンディションを調整しました。トレーニングの最後には守備陣はハイボールの処理のトレーニング、攻撃陣はシュート練習を行いました。シュートでは三浦成美選手が鋭いシュートを決めるなど、次の試合に向け調子の良さを見せていました。

男女両カテゴリーのトップチームが同時に活動を行う稀な機会であるE-1サッカー選手権の期間。この機会を活用し、なでしこジャパンの練習後に男女合同での集合写真を撮影しました。共にJFAアカデミー福島出身であるなでしこジャパンの成宮唯選手とSAMURAI BLUEの小池龍太選手が会話する姿や、他にも親交のある選手同士で挨拶を交わす姿が見られるなど、大会期間中ながら和んだ空気の流れる時間となりました。

また7月20日は、来年開催のFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023開幕までちょうど1年という節目の日です。午前に取材対応を行った池田太監督は「トップのカテゴリーであるなでしこジャパンには日本の女子サッカーを牽引する力や発信力があると思っている。選手が輝く姿、喜ぶ姿を見せることで女子サッカーの普及にもつなげていきたい」と、改めてワールドカップという世界最高の戦いの場で、子どもたちを始めとした多くの人々に気持ちの伝わるプレーをチームとして見せることの重要さを語りました。また同じく取材に応じた猶本選手も「代表選手は日本女子サッカーの価値を上げる責任を背負っている。自分がワールドカップに出ることがゴールじゃなく、自分が良いプレーをして日本が優勝できるようにと思っている」と、1年後に向け熱く想いを話しました。

そのFIFA女子ワールドカップへ向けた強化の場としても重要な位置づけとなるE-1サッカー選手権。連勝を懸けた23日(土)の試合に向け、チームはさらなる成長を求めトレーニングを重ねていきます。

監督・選手コメント

池田太 監督
昨日の韓国戦は大会の初戦ということもあり試合の入りは少し重かったと思います。韓国がロングボールを予想以上に入れてきて、そこへの対応で選手たちは自陣でのプレーが多くなりましたが、大きく崩されることなく、こちらが少ないチャンスを決めて前半を折り返せたことは良かったです。厚みを持って攻めるというところはもう少しできたと思いますが、選手は色々な関係性の中でもコミュニケーションを取りながら、追いつかれてもそこから1点が取れましたし、勝ち切るという経験値を積めた試合になったと思います。
来年のFIFA女子ワールドカップに向けて、インターナショナルマッチデーで集まれる機会は限られていますが、所属チームで成長はできます。この1年という時間が長いか、短いかというのは難しいですが、選手には日常を大事にしてもらいたいと思っています。
なでしこジャパンはトップカテゴリーなので、牽引力、発信力がありますし、そこで選手が輝く姿、喜ぶ姿を見せることが大事だと思います。普及の面でも、それによってサッカーを始める子どもたちが増えていくということにもつながればと思います。
どこまでいっても順調に準備が進んでいるという答えはないと思っています。それでも一つひとつ試合を重ねるごとに選手との共有ごとも増えています。そのスピードを上げていきたいとは思っていますが、地盤を固められてきていると思っています。現状まだまだ足りないこともありますが、なでしこが世界一をもう一度奪還するために、選手たちと戦っていきたいと思います。

GK #18 田中桃子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
韓国戦は、チームとして相手が長いボールを使ってくると予想していて、そこへの対応は考えていました。それでも前半はかなり押し込まれて落ち着かなかったのが苦しかったですが、そこを耐えることができ、前線が点を取ってくれてなんとか前半を折り返せました。守備での対応は後半後手を踏むところもあったのでチームとしては課題が残りましたが、大会なので最低限の結果として勝つことができてよかったです。個人としては集中して試合に入れましたが小さいミスがありました。後半は失点もしましたし、DFに対応させるところの指示でも後手を踏んだところがありました。DFがファーのシュートコースを切ってくれていた中で自分がニアをケアできていたのかなど、自分と相手との関係だけではなく自分と味方の関係もより意識できればと思います。それでもこれまでの試合の中で、一番自分の良さが出せた試合でしたし、充実した試合になりました。
自分自身もチームも世界一を奪還することを頭に入れている中で、韓国戦は良い収穫、プラスの経験ができて良かったと思っています。ただ目指しているのはアジアではなく世界なので、もっとやらなければと思っています。スピード感はここで慣れることなく、より速いところでもできるようにフォーカスしてやっていくべきだと思っています。

MF #8 猶本光 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
大会の初戦をチーム全員で勝ち切れたのは一番良かったと思います。
相手のDFラインとMFの間でボールを受けてターンしたり、そこから仕掛けてというプレーを想定して入っていましたが、思ったより韓国の守備の圧力が強く、押し込まれる時間が長かったので、思ったような展開や場面が少なかったと感じています。味方のクリアボールやセカンドボールを自分が一度収めて時間を作ってから攻撃の流れを作れればと思ってトライはしました。その点はもっとできたと思います。次のチャイニーズ・タイペイ戦は、自分たちがボール保持する展開になると思うので、その中でしっかりギャップを取り続け、ゴール前のチームの狙いをみんなで共有してプレーしたいです。
来年のFIFA女子ワールドカップに向けて、個人的にも色々な部分でまだ成長できると思っています。技術的にも戦術的にも、普通だとあまり考えないかもですが運動能力、スピード、パワーの面でもまだまだ成長できると思っていますし、そこがこの半年で自分が成長したことだと韓国戦で感じました。
2011年のワールドカップで優勝してから私たちの周囲の環境が変わったと感じていて、代表選手というのはそういう日本の女子サッカーの価値を上げる責任を背負っていると思います。いま自分がその立場に居て、もう一度世界で、ワールドカップで優勝することで、日本女子サッカーを盛り上げて、どうにか価値を上げていきたいと思っています。そのためには自分が大会に出るためのチャンスを掴み取るためにやるというより、その後、優勝するために何が必要かを考えています。メンバーに入る、入らないということより、自分が出られた時にいいプレーをして、日本が優勝できるようにというふうに考えています。

EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会

大会期間:2022年7月19日(火)~26日(火)
会場:茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム
女子出場国:日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ

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