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国内トレーニングキャンプ終了、なでしこジャパンは大会の地・インドへ出発
2022年01月16日
1月15日(土)、なでしこジャパンはトレーニングキャンプの最終日を迎え、AFC女子アジアカップインド2022に向けた国内での準備を終えました。晴天に恵まれたこの日は午前のみのトレーニングとなりましたが、短時間ながらフィジカル的にも強度の高い練習を行い、最終日まで密度の濃い時間を過ごしました。
ウォーミングアップでは2人1組でのボールキープを行うなど、前日に続き対人での身体のぶつかり合いの要素が取り入れられ、ボールを奪う・守る部分の個人戦術を確認しました。その後、フィールドプレーヤーは4チームに分かれ、2チームはボールポゼッションのトレーニングに、他方の2チームは4対4のゲームを行いました。ゲームはペナルティエリア2つ分のサイズのコートに正規サイズのゴールを設置し、コート内すべてがシュートレンジという設定。ディフェンスはボール保持者に対しプレッシャーを掛け続け、またオフェンスはそのプレッシャーをかいくぐるためにアクションを起こし続けるという、息つく暇のない展開に選手はハードワークで取り組みます。コートの周囲ではコーチングスタッフや選手が声をかけ、足が止まりそうになる選手に檄を飛ばし、前向きな雰囲気を作り出します。全員が息の上がるタフなトレーニングとなりましたが、国内最終日にふさわしい全力を注ぐゲームとなりました。トレーニングの最後はラインブレイクからのシュート練習で締めくくり、充実の国内5日間を終えました。
インドへの出発を待つ午後は、ゴールキーパーの3人、池田咲紀子選手、山下杏也加選手、田中桃子選手が、JFAナショナルコーチングスタッフであり、かつてAFCアジアカップで多くの活躍を見せた川口能活コーチとの座談会を行いました。アジアでの戦いを間近に控えるなでしこジャパンの3選手に、川口コーチが代表選手として心がけていたことなどを伝え、また3人のグループとして日本のゴールを守って欲しいとエールを送りました。この座談会の様子は後日JFA公式YouTubeチャンネル(JFATV)等で公開予定です。
国内での活動を終えたチームは一路インドへ。大会3連覇、そしてFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023への出場権を懸け、いよいよ大会の地での最終準備が始まります。
監督コメント
池田太 監督
選手のコンディションを見て、それに応じながら整えていくための色んなアプローチができましたし、国内で準備しようとしていたことは予定通りできたので、充実したトレーニングキャンプになりました。コンディション面では持久系やパワー系、インターバルといった様々なフィジカル面でのアプローチをし、戦術的なところでは対戦相手のことよりは今まで10月、11月に積み上げてきたことを、ミーティングやトレーニングに落とし込んで確認することに重きを置きました。
(前日に行った)紅白戦の意図は、フルピッチの中でトータル40分間しっかりプレーすることが、ひとつのフィジカル的なアプローチとしてありました。強風の中ではありましたが、選手の色々な組み合わせを試すこともできました。トレーニングの中で、選手同士が会話をして改善した後に次のセットでメンバーが代わって、ということが多かったので、メンバーを代える前に一度選手同士で話す時間を設けてもう一度プレーに戻すようにしました。
今日行ったゲームは、フィジカル面では高強度なインターバルに設定し、しっかり心拍数を上げて強度を高く保ち、レストで回復できるかというのを選手のコンディションを見ながら取り入れました。狭いゴール前での攻防の中で、攻撃はフィニッシュのタイミングで足を振るとか、守備はそこを打たせないために寄せるという要素を兼ね備えながらトレーニングを行いました。チャンスのところではワンタッチのシュートをもっと伸ばしていきたいと思っていますし、技術的にも必要だと思っています。DFラインの裏をとった後に時間をかけずに足をシュートに持っていくということを伝えたかったので、そのようなシュート練習を行いました。
インドは、時差はそれほどありませんが、気温や感染対策を含めて環境適応を考えて、現地の雰囲気を感じながら、限りある時間の中で準備していこうと思います。
AFC女子アジアカップインド2022
大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)
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