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JFA+PUSHオンラインコース(簡易救命講習会)を川崎フロンターレで開催

2020年07月29日

JFA+PUSHオンラインコース(簡易救命講習会)を川崎フロンターレで開催

日本サッカー協会(JFA)は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と、「JFA+PUSHコース(簡易救命講習会)」を2017年から実施しています。
「JFA+PUSHコース」は、特別な医学の知識がなくても小学生から保護者・指導者まで、2時間ほどで手軽に学ぶことができる講習会です。

7月17日(金)、川崎フロンターレにて、アカデミースタッフ43名が参加した今回の講習会は、新型コロナウイルスの影響により、新しい試みとなるWEB会議システムを用いたオンラインでのJFA+PUSHコース実施となりました。

本間洋輔医師(スポーツ救命部会員)による、熱中症・脳振盪(のうしんとう)などに関する講義を行い、実技では、「誰かが倒れた時に、声をかける勇気」をできるだけ多くの人に伝えるため、NPO法人大阪ライフサポート協会/PUSHプロジェクトが提唱する「PUSHコース」を行いました。心肺蘇生の中でも最も重要な「胸骨圧迫とAEDの使い方」を習得するため、CPR(心肺蘇生法)トレーニングキット「あっぱくんライト」を用いて、胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学習しました。

※AEDのご購入・リースは、「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

講師コメント

本間洋輔 医師(スポーツ救命部会員/東京ベイ浦安市川医療センター 救急集中治療科)
JFA+PUSHの講習を担当させていただきました。昨今の状況に鑑みて、オンラインにて脳振盪、熱中症、搬送についての講義と心肺蘇生についての実習を行わせていただきました。講義では、現場に沿った多くの質問をいただき、受講されたみなさまの熱意を感じました。心肺蘇生は、オンラインでの実習ではありましたが、みなさま積極的に参加してくださいました。自宅から参加された方や、クラブハウスから参加された方もいらっしゃって、どこでも、密集とならずに参加できるというオンラインの利点も感じることができました。「withコロナ」の時代においても、サッカー競技において重要となる医学知識をお伝えする場を提供し続けたいと思っています。

受講者コメント

小川貴弘 さん(川崎フロンターレ スクール統括)
これまで、クラブ内で開催のAED講習を受講していましたが、今回JFAで実施しているJFA+PUSHコースを知り、受講させていただきました。コロナ禍ということで、オンライン形式で、自宅や会社内、各スクール拠点毎にグループ分けをして受講しました。実技では、レンタルした心肺蘇生トレーニングツールやCPR訓練人形を使用しながら、スムーズに講習を受講できました。また、AEDはもちろんのこと、熱中症や脳振盪の際の対応も学ぶことができ、大変有意義なものとなりましたし、改めて救命講習の重要さを再認識いたしました。スクールの現場でも色々な事が起こり得ますので、有事の際に迅速に対応できるように、しっかりと3PUSH(AEDのボタン・胸・自分自身)をしていきたいと思います。講師を務めていただきました先生ありがとうございました。

関智久 さん(川崎フロンターレU-18トレーナー)
サッカー現場で起こり得る脳振盪と熱中症について、正しい知識のもと、適切な対応をしていくことが大切であると改めて感じました。特に、「脳振盪として即座にプレーを中止すべき症候」の項目を覚えるための語呂合わせは記憶に残りました。また、今後起こりやすい時期にきている熱中症については、事前の体調把握とプレクーリングや身近なものでの体の冷やし方など、すぐに実践できることを学べたと思います。胸骨圧迫とAEDの説明の際、心臓突然死が毎年7万人以上いるという多さに驚きました。スポーツ現場では心臓振盪も起こり得る中、チーム内のAEDの場所の再確認、迅速な対応(電気ショックが1分遅れると致死率10%低下する)、慌てずに使用できる扱い方の理解など、本当に沢山のことを再認識する貴重な機会となりました。このコロナ禍において通常の講習会が難しい中、オンラインで開催実施いただいた、講師の本間先生とJFA関係者の皆様にこの場をお借りし感謝申し上げます。

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