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浦和がACLプレーオフで理文に勝利、本戦出場権を獲得

2023年08月24日

浦和がACLプレーオフで理文に勝利、本戦出場権を獲得

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023/24のプレーオフステージが8月22日(火)に行われ、埼玉スタジアム2002では昨年3度目のアジア制覇を遂げた浦和レッズが理文(ホンコン・チャイナ)と対戦。小泉佳穂選手と興梠慎三選手の試合序盤の得点などで3-0の勝利を収め、9月に始まる本戦出場権を獲得し、アジア王座連覇への一歩を踏み出しました。

アジアクラブ王者としてプレーオフステージから出場した浦和は予選ステージを勝ち上がってきた理文と対戦し、試合開始早々の6分間で2点を奪うと、試合の主導権を握り、終始優勢に試合を進めました。

試合が動いたのは開始3分でした。右サイドで大久保智明選手が仕掛けて中島翔哉選手にボールを預けてペナルティエリア右に走り込み、中島選手からのリターンパスを受けてゴール前にマイナスのボールを送ります。これを小泉選手が右足で捉えて先制しました。

2点目はその3分後でした。トップ下で先発した中島選手が右サイドを駆け上がってきた酒井宏樹選手へパスを送ります。相手陣内深くまで攻め込んだ酒井選手がクロスボールを上げると、逆サイドで興梠選手がヘディングで合わせてゴールネットを揺らしました。先制点から2点目まで、浦和が相手に体勢を立て直す間を与えずに攻撃を畳みかけて2点のリードを奪いました。

昨季国内リーグ2位でACLに初参戦の理文は、8月16日にホームで行われた予選ステージでインドネシアのバリ・ユナイテッドに5-1で勝利してプレーオフに進出。「自信になった」(イェン・ラフォン選手)というバリ戦から先発2人を変更し、最終ラインを4バックから5バックに切り替えて守備を固めます。その一方で、前線にはジル・マルティン選手とパウリッセン・ミッチェル選手,エベルトン・カマルゴ選手という、バリ戦で3人合計で4得点を挙げた顔ぶれを揃えました。

理文は試合序盤に2失点を許す展開となりましたが、浦和は2点のリードでスローダウン。ボールを持てる時間帯ができた理文は18分と23分に、マルティン選手が左サイドからシュートを放ち、GK西川周作選手のセーブで阻止されたものの、浦和ゴールを狙う場面を作りました。

その後、再び攻勢に出た浦和は26分に酒井選手のパスを受けた中島選手が反転して左足を鋭く振り、理文GKに弾き出されてCKになると、そのCKの流れから再び中島選手が右サイドからクロスを入れ、左ポスト前に顔を出したマリウス・ホイブラーテン選手が触れば1点というシーンを作りました。

後半も浦和がボールを保持し、63分には大久保選手のクロスに後半開始から出場したブライアン・リンセン選手が右足で狙い、その6分後には大久保選手が右サイドからシュート。75分には途中出場の明本考浩選手がペナルティエリア左から狙いますが、得点には至りません。

一方、理文はカルマルゴ選手やミッチェル選手がボールを持つと早いタイミングで積極的にシュートを試み、71分にはカルマルゴ選手がペナルティエリア右から強烈な一撃を放ちますが、GK西川選手が鋭い反応で阻止しました。

浦和は試合終盤にも攻撃を畳みかけ、89分には岩波拓也選手がCKに頭で合わせて相手ゴールを脅かします。

追加点は後半アディショナルタイムでした。リンセン選手が右サイドからペナルティエリアに切り込み、ゴール前に折り返したボールを後半途中出場の関根貴大選手がゴール前に走り込んで右足で合わせて得点。3-0で試合を終えました。

この勝利で浦和は本戦出場権を獲得。すでに出場が決まっているJリーグ王者の横浜F・マリノス、同2位の川﨑フロンターレ、天皇杯優勝のヴァンフォーレ甲府とともに、今季から秋春制に移行した本大会で戦います。

各地で行われた他の試合では、東地区では仁川ユナイテッド(韓国)がハイフォンFC(ベトナム)に延長3-1で、BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)が上海ポートFC(中国)に3-2で、浙江FC(中国)がポートFC(タイ)に1-0で勝利しました。また、西地区ではAGMK FC(ウズベキスタン)がアルアラビSC(カタール)に1-0で、アルナサル(サウジアラビア)がアルアハリ・ドバイ(UAE)に4-2で、シャルジャFC(UAE)はトラクトールSC(イラン)に3-1で、ナブバホール(ウズベキスタン)はアルハクラ(カタール)に1-0で勝って本戦出場権を手にしました。

グループステージは9月18-20日に始まり、決勝は来年5月11、18日に行われる予定です。グループステージの対戦相手は8月24日の組み合わせ抽選会で決まります。

監督・選手コメント

マチェイ・スコルジャ 監督(浦和レッズ)
試合前のチームミーティングで、「4か月前に、このスタジアムでACL優勝を祝った。それを再現したいなら今日がその最初のステップになる」という話をしました。本戦のグループステージへの参戦は、我々にとってだけでなく、日本のフットボールにとっても大事なことだと考えています。私にとっても、今日はとても特別な日になりました。ACLでは10年前にサウジアラビアのアルイテファクを率いてプレーオフを戦ったのですが、その時は本戦へ進むことができなかった。今回はこの機会を得てグループステージへ突破できたことを嬉しく思っています。理文の布陣は試合前に想定していたものと違って少し驚きましたが、修正して対応できました。中島選手が今日の試合で、これまでよりも長い時間チームに貢献できることがわかりましたし、チームにプラスアルファのパワーを与えてくれると思います。小泉選手との関係性も興味深いものがありました。

GK 西川周作 選手(浦和レッズ)
2-0でリードしたあとも、点差が開くほど今日の試合は危険だと思っていたので、緩みが出ないように集中していました。今回、自分たちが優勝したことでプレーオフを勝ち取って本戦へ出ることができます。周りの見方も変わって来ますし、2017年とも状況は変わっているので、しっかりとチャンピオンチームとしての自覚を持ちつつ、もう1回自分たちのチャレンジ精神を持ってしたたかにやっていかなければいけないと思っています。グループステージではどこが来るか分かりませんが、難しいゲームになることは分かっています。覚悟を持ってACLを楽しみたいと思います。

MF 小泉佳穂 選手(浦和レッズ)
難しい試合になると分かっていたので、勝ってほっとしています。ゴールに絡むことが課題だったので、一つ結果が出てうれしく思っています。中島選手との関係性については、彼は近い距離感で味方の選手がいるときにやりやすいタイプだと思っているので、できるだけ近い距離感でプレーすることを心掛けて、彼にどれだけいい状態でボールを持たせるかというところを意識してプレーしました。

ホルヘ・タレス アシスタントコーチ(理文)
今回の相手はJ1でトップレベルの選手がいて、ACL優勝チームです。我々にとってハードルの高い試合だと分かっていましたが、自分たちが試合に入るのに時間がかかり過ぎました。それでも前半チャンスがあったのでそこで得点できればよかったのですが、できませんでした。後半は選手交代を使ってリスクを負って攻撃しようとしましたが、選手たちのスタミナが大きく落ちてしまい、フィジカル面で厳しかった。それでもACL王者を相手に、今季2試合目ということを考えると、悪くはなかったと思います。我々の選手たちにはこのレベルでの試合経験がなかったので、今回は学ぶことが多く、大きな経験になったと思います。Jリーグとのレベル差を埋めるためにも、また来年戻って来たいと願っています。

DF 立花稜也 選手(理文)
今回ACLで浦和と戦ってアジアトップの実力を知ることができて、自分はまだまだだと感じました。僕らには中島選手の情報があまりなかったので、対応するのが難しかった。あれだけ自由に動かれると捕まえるのが難しかったですし、ほかの選手も彼を信じて動いていました。ですが、こういう機会を得ることができて、チームとしても個人としても良かったと思います。自分は27歳でもう若くはないですが、それでも浦和の選手に少しでも近づけるように毎日の練習からがんばっていきたい。目標は高く持って、次は本戦に出場できるようにしたいし、個人的には酒井選手を目標にがんばりたいと思います。

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