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「JYDスポーツマーケティングカンファレンス ~スポーツを通じた共創を考える~」を実施

2019年09月18日

「JYDスポーツマーケティングカンファレンス ~スポーツを通じた共創を考える~」を実施

日本サッカー協会は9月17日(火)、JFAハウスで「JYDスポーツマーケティングカンファレンス ~スポーツを通じた共創を考える~」を実施しました。従来型のスポーツ協賛の枠組みを超えて、JYD(JFA Youth & Development Programme)を通じてパートナー企業と共に、日本のスポーツ界の発展のあり方について考えました。

【共創テーマ1】ソーシャルイノベーション/子ども支援・地域貢献

登壇者:
塚原光彦 キリンビバレッジ(株)/営業本部 スポーツコミュニティー担当 担当部長、狩野祐二 トヨタ自動車(株)/第 1 国内販売部 プロジェクトリーダー、中山雅雄 JFA 技術委員会普及部会長、北澤豪 JFA 理事/JYD アンバサダー、下田功 福岡県サッカー協会理事 キッズ委員会委員長

「共創」は予想以上の効果をもたらすことがあると報告されました。子どもたちへ巡回指導などを行うJFAキッズプログラムでは、平日に幼稚園・保育園に伺う指導人員確保が悩みでしたが、会社と社員が「昔から地域に育ててもらっている」(狩野氏)というトヨタ自動車が活動に賛同。トヨタ販売店の社員が必要な講習を受けて、子どもたちへスポーツの楽しさを届ける巡回指導にあたっています。参加した社員は実際に子供たちの笑顔に触れ、活動に喜びを感じるとともに、販売店に来店されるお子さんやそのご家族に対する接し方が学べるなど仕事への好影響も感じているそうです。 キリンビバレッジは「未来を担う子どもたちの、ココロとカラダの成長を1番考える飲料会社になりたい」想いのもと、今年度からゲンキリンプロジェクトを発足。このプロジェクトの方向性とJYDのビジョンの共通点が多く、1978年より40年を超えてサッカー日本代表を応援してきていることに加え、JYDの取り組みを開始しました。「オギャーと生まれてすぐに口に入れられる商品を取り扱っている会社の使命がある」と塚原氏。U-12年代のトレセンキャンプにおいて、水分の摂り方や重要性も学んでもらうなど、適切にスポーツを行い、楽しむ基盤を持ってもらうことで、子どもたちの明るい未来づくりに貢献していることが語られました。

【共創テーマ2】ソーシャルイノベーション/スポーツ施設整備推進

登壇者:
石田敬 アイリスオーヤマ/取締役 BtoB 事業本部本部長、松崎康弘 JFA 常務理事/JFA 施設委員長、池田省治 JFA 施設委員会委員

続いて話し合われたハード面では、来春完成予定のJFA夢フィールドが好例となりました。サッカー界が目指す環境づくりの象徴であるとともに、先日の植え付けで使われたポット苗方式の芝生化が広がりをみせそうです。ポットの中で1カ月ほど育てた苗を50cm間隔で植え付けていくという簡単な方法で、それだけに効率も抜群であることが、松崎JFA施設委員長から報告されました。プラスチックを扱う企業として始まったアイリスオーヤマは、これまでのノウハウを人工芝に応用しようとしています。日本の課題に向き合う「ソリューション」(解決)というテーマの柱にスポーツ事業を据え、地域に密着しながらスポーツをする人や観る人が快適になる環境を提供することで、今後も同社らしく地域社会に貢献し、課題解決に取り組んでいくとのことでした。

【共創テーマ3】フットボールイノベーション/ボールの進化

登壇者:
椙浦正俊 (株)モルテン スポーツ事業本部 スポーツマーケティング 本部長、川口能活 JFA ナショナルトレセンコーチ

無くてはならないものであるのに、普段はあまり語られない「ボール」をテーマにしたセッションが行われました。GKとして活躍をされていた元日本代表GK川口氏は、随分とボールの進化に戸惑ったと明かして、会場を笑わせました。それに恐縮していたモルテンの椙浦氏ですが、「いろいろな現場の声をいただきながら改善してきました」と、選手の視線を大事にしてきたことを強調していました。熱接合という技術で縫い目がなくなったこと、ボールを構成するパネルの枚数の増減など、よりよいボールを提供しようとするメーカーの思いに、指導者に転じた川口氏も熱心に耳を傾けていました。

【共創テーマ4】フットボールイノベーション/フィジカル&メディカル

登壇者:
藤川智 ニチバン(株) 上席執行役員メディカル事業本部長、小勝負裕司(株)明治 栄養マーケティング二部、山口隆文 JFA フィジカルフィットネスプロジェクトチーフ、前田弘 JFA 医学委員会、北澤豪 JFA 理事/JYD アンバサダー

選手にとって重要なフィジカルやメディカル面について、トレーナーとして長く日本代表に携わる前田氏や、フィジカルフィットネスプロジェクトの山口氏が現状や将来像を述べました。時代が進むにつれ、体のケアなどサッカー選手の意識はどんどん高くなっているそうです。明治では「次世代の体づくりのサポート」をテーマに、サプリメントの提供に加えて、全国各地で栄養講習会を行い、年間約10万人に「365日×3回の食事をチャンスに変える」為の食事や補食、その摂取タイミングの重要性を広めています。ニチバンからも次世代トレーナーの育成を目的に、JFAと実施している「サッカーメディカルキャンプ」を例に、企業とJFAの共創について紹介されました。

コメント

田嶋幸三 JFA会長
JYDは次世代の日本のサッカーを担う選手の育成や指導者養成をはじめ、生涯スポーツとしてのサッカーや子どもたちの外遊びの推進、サッカー環境の充実など、サッカーの基盤を整え、未来を創造するための事業です。パートナー企業の皆さまとともに推進していこうというものです。広告を主とした従来の支援とは一線を画し、互いの強みを生かしていく、そして未来の子どもたちの健全な育成や日本社会の問題解決にコミットしていきたいと考えています。いわば、未来への投資であると考えています。今後も多くの関係者の協力をいただきながら、日本のサッカーとスポーツの発展のために全力を尽くしていきたいと考えています。

北澤豪 JYDアンバサダー
指導については、子どもたちにいかにチャレンジする気持ちを指導することができるか、心をどう動かすかが大事なことです。心を動かさないと、夢を持ったり、内面からモチベーションを上げて夢を語ることができなくなります。そういう環境をいかに整えるかが大事です。僕も最後は膝のけがで引退しました。けがでスポーツをやめたり嫌いになってほしくないし、知識があれば予防になり、選手生命も長くなります。アスリートがより思い切り、楽しくプレーできる環境を、JYDならつくれるのではないかと感じています。

前田弘 JFA医学委員
育成年代でも選手はけがをしますが、そうならないように守る指導者や親が必要です。選手を育てるには、正しい指導が必要なのです。選手にとって土台となるのは、やはり食事や睡眠、それによる疲労回復といった日常の生活です。そこをしっかりしないと、良い選手は育ちません。とてもやる気のある若者たちが集まったメディカルキャンプなどから、そこで学ぶテーピングや食事の摂り方など、正しい方法を発信していかなければいけません。また、ここで学んだトレーナーを、グラスルーツなど働ける場所へ送り込むシステムもつくっていければと思います。

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