高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021 EASTの第9節を7月4日(日)に行い、順延された1試合を除く4試合が開催され、各地で熱戦が展開されました。

ピックアップマッチ

横浜F・マリノスユース 3-2（前半1-1、後半2-1）流通経済大学付属柏高校

日産フィールド小机では横浜F・マリノスユース（神奈川）と流通経済大学付属柏高校（千葉）が対戦。前節の試合が順延となっていた横浜FMにとっては「久しぶりのリーグ戦」（大熊裕司監督）。対する流経大柏にとっては、首位を走る青森山田高校（青森）が引き分けたというニュースが入ってきていたため「絶対に勝ちたい試合だった」（榎本雅大監督）。

試合は立ち上がりから一進一退。流経大柏が積極的なプレッシングをかけ、相手のミスを誘発した流れから決定機を掴めば、対する横浜FMも得点王を争うFW内野航太郎選手（#9）が二度のビッグチャンスを得るなど双方に得点のチャンスが生まれます。

30分にはCKから横浜FMのDF西田勇祐選手（#4）が左足で押し込んで先制点を奪いましたが、41分には流経大柏が同じくCKからMF長谷部陽也選手（#12）が決めて同点に追い付き、そのまま前半を折り返します。流経大柏のFW渋谷諒太選手（#7）の「良くはなかったけれど、特別悪くもなかった前半」と振り返った内容となりました。

後半もお互いの持ち味が出る試合展開となりましたが、57分に試合の行方を決定付けるワンプレーが生まれます。横浜FMのシュートをペナルティエリア内で手を使って阻止してしまった長谷部選手が退場となり、その反則で生まれたPKを内野選手が決めて横浜FMが勝ち越しに成功します。

徐々に一人多い優位性を攻守で生かすシーンも出てきた横浜FMは67分にMF島田春人選手（#13）のアシストから内野選手が追加点を奪い、3-1とリードを広げます。流経大柏も一人少ないながらもタフに運動量を落とさずにプレーを継続して反撃を見せ、アディショナルタイムに交代出場のMF石川裕雅選手（#11）が1点を返しますが、反撃はこの1点にとどまりました。横浜FMが粘る流経大柏を退けてリーグ戦3連勝。3試合13得点の大爆発で快進撃を続けています。

勝った横浜FMの大熊監督は「まだまだ時間がかかると感じていることも多いですが、個人の成長がチームの結果にもつながっている」と就任半年での手応えを語ります。対する流経大柏の榎本監督は「常に全力で戦わないといけない相手と当たるので、本当に良いリーグだと改めて感じています」とした上で、「今日の試合も含めて課題が出ているので、それを修正して成長していきたい」と語りました。

ここからリーグ戦は夏の中断期間に入りますが、流経大柏は翌週10日(土)に、順延されていた第5節・FC東京U-18（東京）戦を行う予定です。

その他の試合結果

青森山田高校 1-1（前半0-1、後半1-0）FC東京U-18
柏レイソルU-18 1-1（前半0-1、後半1-0）市立船橋高校
横浜FCユース 4-3（前半0-3、後半4-0）清水エスパルスユース
浦和レッドダイヤモンズユース 延期 大宮アルディージャU18

首位の青森山田高校（青森）はFC東京U-18（東京）をホームに迎えての一戦。32分にFW野澤零温選手（#18）のゴールでFC東京に先制されましたが、59分にDF丸山大和選手（#5）が同点ゴールを挙げ、勝点1を分け合う結果となりました。柏レイソルU-18（千葉）と市立船橋高校（千葉）による千葉県対決もホームの柏が先制を許しましたが、後半にFW升掛友護選手（#11）にゴールが生まれ、引き分けに持ち込みました。横浜FCユース（神奈川）は前半だけで0-3と大きく清水エスパルスユース（静岡）に引き離されましたが、後半に入り攻撃陣が躍動。MF山崎太新選手（#10）の2ゴールを含む4得点を挙げ、逆転勝利を収めています。なお、浦和レッドダイヤモンズユース（埼玉）と大宮アルディージャU18（埼玉）の一戦は、関係者1名に体調不良が確認されたため、選手の安全・安心を最優先とする観点から、延期と決定しました。なお代替日については決定次第お知らせします。

大会期間：2021年4月3日(土)～2021年12月5日(日)

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