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第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
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U-24日本代表 スペインに敗れ、3位決定戦へ

2021年08月04日

U-24日本代表 スペインに敗れ、3位決定戦へ

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)のサッカー競技(男子)の準決勝が8月3日(火)に開催され、埼玉スタジアム2002で、日本はスペインと対戦しました。

スペインはDF酒井宏樹選手が「非常に洗練されてオーガナイズされている上に、もちろん個人の能力も高く、チームとしてのレベルも高い。優勝候補と言われるようなチーム」と語るように、金メダルに最も近いと評価されてきたチームです。

対する日本はDF冨安健洋選手が累積警告により出場停止のため、DF板倉滉選手が先発に復帰。左サイドバックにはDF中山雄太選手が入り、旗手怜央選手は左MFとして先発しました。優勝候補の強豪に対し「粘り強く我慢強く戦う」(森保一監督)ことを狙って試合に入ります。

立ち上がりから相手にボールを持たれる時間帯が長くなります。日本はトップ下に位置するMF久保建英選手、守備的MFの遠藤航選手と田中碧選手が相手の中盤中央に位置するMF陣を厳しくマーク。スペインが最も得意とする攻撃を封じ込めに掛かります。相手に押し込まれる展開の中で自陣ゴールに近い位置での攻防も増えましたが、GK谷晃生選手、DF吉田麻也選手、板倉選手らが粘り強く対応し、前半を無失点で乗り切ります。

「受ける時間が多くなっても、焦れずに守りながら、相手がかなり攻撃的に来る中で、我々に与えられるスペースをついていこうという考えでした」(森保監督)

後半に入ってもスペインが主導権を握る流れは変わらず、56分には吉田選手のファウルでPKという危機を迎えます。しかし、ここはVARの介入で正当にボールを捉えていたスライディングタックルだったことが判明し、難を逃れました。

65分に日本はFW上田綺世選手とMF相馬勇紀選手を同時に投入。勝負に出ます。連戦の疲労もある両チームの足が止まり始めると、徐々に双方のチャンスも増えていきます。日本は交代出場の相馬選手が左サイドから再三にわたって突破を見せるなど攻撃の糸口を掴みかけますが、なかなかゴールには結びつきません。

対するスペインは、ここまで無得点と苦しんでいたオーバーエイジのFWマルコ・アセンシオ選手を投入。その爆発力に賭けます。87分にはマルティン・スビメンディ選手が決定的なシュートを放つなど何度も日本ゴールに迫りますが、そのシュートを板倉選手がブロックするなど、日本の守備陣も踏ん張り、ゴールは90分にわたって生まれませんでした。

そして迎えた延長戦。両チームともに2試合連続の延長戦となる中で、試合を決めたのは交代出場のアセンシオ選手でした。115分、右から中へとカットインしての見事な左足シュートが日本のゴールネットを揺らし、ついに均衡が崩れます。

「115分、守れていました。しかしあの場面だけ、フリーで打たせてしまった。その1本を決めてくるのが、世界で活躍する選手が持っている力なのだと思いました」(GK谷晃生選手)

このあと、日本は吉田選手を前線に上げてのパワープレーを敢行。捨て身の攻撃を仕掛けますが、スペイン守備陣も闘志と冷静さを兼ね備えたハイレベルな対応を見せ続け、日本にゴールを許しません。結局、試合はそのまま終了。日本は0-1で敗れ、初めての決勝進出は果たせませんでした。

ただ、大会はまだ終わったわけではありません。

「オリンピアンであるか、メダリストであるかというところには、今後大きな違いがあると思っています。次のメキシコ戦に向け、メンタル的にもフィジカル的にも少しでもいい状態を作っていけるようにしたいと思っています」(森保監督)

最後に残ったのは、ブロンズメダルマッチ。主将の吉田麻也選手は強い決意を込めて、こう語ります。

「今日の試合で観てもらったように、このチームはできると思うので、自信を持ってやれば、メダルを獲れないことはないと思っています。最後、メダル獲りましょう!」

1968年のメキシコシティー大会以来となる銅メダルを懸けた戦いは6日(金)、埼玉スタジアム2002にて開催されます。

監督・選手コメント

森保一 監督
思ったような結果が得られず、選手やスタッフの努力を結果に結び付けられずに残念に思っています。粘り強く戦い抜いた末の勝利をお届けしたい。そういう気持ちで選手たちは頑張ってくれたと思います。応援して下さった皆さんには、感謝を申し上げたい。ただ、ここで気持ちを切ってしまうと、次の試合の結果も得られない。ダメージは非常に大きいと思いますが、チームとして反骨心と反発力を持って、もう一度準備して、メダルにチャレンジしたいと思います。

GK #12 谷晃生 選手(湘南ベルマーレ)
本当にただただ悔しい限りです。(決勝点の)アセンシオ選手に一発があるというのはもちろん全員が理解していました。誰かが気が抜けていたわけではなくて、単純に相手が上だったと思います。ラスト5分をゼロで抑えきれなかった。自分の力不足でした。リバウンドメンタリティー、反骨心を持って次は勝利を掴みたいと思います。

DF #3 中山雄太 選手(PECズヴォレ/オランダ)
紙一重の試合をモノにできず、何が足りなかったのかなと考えています。勝たなければいけない試合で結果を出せなかったのがすごく悔しいですけれど、この悔しさを「悔しかった」というだけでは終わらせられない。もう次の試合が来ますから、しっかりと結果を受け止めつつ、次は勝って、メダルを獲れるようにパワーに変えていきたいと思います。

DF #4 板倉滉 選手(マンチェスターシティ/イングランド)
結果として最後に、あの1本を入れられて、負けをしっかり受け止めないといけないと思っています。勝ちたかったですし、金メダルを目指してやってきたので、こういう形で負けてしまったのは悔しいです。でも次に向かって、切り替えたいです。まだ終わったわけではないので、銅メダルをしっかり狙っていきたいと思っています。

DF #5 吉田麻也 選手(サンプドリア/イタリア)
相手にボール保持はされましたけど、研究もしていたので、しっかりと戦って、100分以上、115分近く、我慢し続けたんですが、最後のところで(相手の)クオリティの差が出たと思います。しかし、まだ倒れるわけにはいかないと思っています。次の試合に勝って、メダリストとして大会を終わりたいです。

MF #10 堂安律 選手(PSVアイントホーフェン/オランダ)
体力的にきつくなる中で、しっかり戦術的に戦っていこうという話はしていましたし、出せたところもあったとは思います。カウンターでチャンスはありましたし、そこで決められない自分の不甲斐なさをまた改めて学びました。(次戦へ向けて)いままでの試合と同じようにファイトしている姿を国民にお見せしたい。メダルを獲るチャンスは目の前にあるので、自分が試されるときだと思いますし、ファイトする姿を見せたいと思っています。

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)

サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)

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