
GROUP F MD22026.6.21 SUN 13:00
チュニジアサッカー連盟(FTF)
仏:Fédération Tunisienne de Football
英:Tunisian Football Federation
44位
6試合 / 5勝 0分 1敗 / 得点8 失点3
FIFAワールドカップ常連国でもあるチュニジア代表は初戦のオランダほど国際的な知名度のあるスーパースターはいないが、組織力はアフリカ勢の中でも高い。試合運びの巧さと守備の堅さを備えた、非常に警戒すべき相手だ。カタール大会は惜しくもグループステージで敗退したが、その第3戦で、優勝候補のフランスに勝利して話題を集めた。
チュニジアはアフリカ予選を安定した内容で勝ち抜き、北中米大会への出場を決めた。しかし、今年1月に行われたAFCON(アフリカネーションズカップ)はラウンド16で無念の敗退。その結果を受けて指揮官交代に踏み切った。新たにチームを率いるのはサブリ・ラムシ監督だ。現役時代はフランス代表での実績もあるが、チュニジアにルーツがある。ラムシ監督は2014年のブラジル大会でコートジボワールを率いて、グループステージの初戦で日本に逆転勝利した経験を持つ。日本にとっても因縁がある指揮官だ。
世界の舞台で戦うにあたり、AFCONで脆さを露呈した守備面の再整備がチュニジアの課題となっているが、中盤の強度は高く、前線には少ないチャンスでも得点を決め切る好タレントが揃う。最終ラインではモンタサル・タルビ(ロリアン/フランス)がライン統率を担い、中盤ではエリース・スキリ(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)が攻守のバランスを支えながら、チャンスの起点となる。豊富な運動量と対人守備の強さに加え、セカンドボールへの反応も早い。ギアチェンジも巧みな司令塔の存在によって、相手にリズムを与えにくい構造を備えている。
前線にはアニス・ベン・スリマン(ノリッジ・シティ/イングランド)やセイフ・エディン・ジャジリ(ザマレク/エジプト)ら、個で局面を変えられる選手が並ぶが、最も危険な攻撃のタレントはMFのハンニバル・メイブリ(バーンリーFC/イングランド)だ。「カルタゴの雷光」と言われた、歴史的な英雄を連想させる名前を持つが、しなやかな身のこなしで相手の守備を外し、絶妙な間合いからスルーパスを繰り出してくる。彼の良さを封じられるぐらい、中盤の攻防を引き締めることができれば、日本の勝機は高まるだろう。
試合会場はメキシコのモンテレイとなる。チュニジアにとっては初戦と同じ会場であり、気候やピッチ、移動面を含めてアドバンテージがある。日本も現地の暑熱対策を含めて、大会の事前キャンプをモンテレイで行える分、大きな不安要素にはならないが、留意しておくべきポイントだろう。カタール大会と異なり、会場の移動や環境の変化が、少なからずパフォーマンスに影響すると見られる中で、日本の総合力が問われる試合でもある。
日本が忘れてはならないのは、前回カタール大会でドイツを破った直後にコスタリカに敗れたことで、第3戦を非常に厳しい条件で迎えることになった点だ。オランダ戦の結果がどうなるかは現時点で分からないが、ワールドカップの舞台で簡単な相手など1つも無いことは頭で分かっていても、改めて肝に銘じて臨むべき試合になる。