
GROUP F MD12026.6.15 MON 5:00
オランダサッカー協会(KNVB)
蘭:Koninklijke Nederlandse Voetbalbond
英:Royal Dutch Football
7位
3試合 / 0勝 1分 2敗 / 得点2 失点6
FIFAワールドカップで3度の準優勝を誇りながら、いまだ優勝には手が届いていないオランダ代表は、常に優勝候補の一角に挙げられる伝統国だ。1974年、1978年、2010年とあと一歩で頂点を逃してきた歴史を持つ。近年も安定して世界トップレベルの競争力を維持しており、前回のカタール大会は準々決勝で、後に世界王者となるアルゼンチンをPK戦まで追い詰めた。いわば史上9カ国目の優勝に最も近い国と言える。
同国のレジェンドの一人であるロナルド・クーマン監督が率いる現在のチームの基盤となるのは、経験豊富な最終ラインと高いボール保持能力を備えた中盤だ。守備の中心には世界屈指のセンターバックとして定評のあるフィルジル・ファン・ダイク(リバプール/イングランド)が構え、さらにネイサン・アケ(マンチェスター・シティ/イングランド)、ユリエン・ティンバー(アーセナル/イングランド)、ミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム・ホットスパー/イングランド)ら、所属クラブで充実期にあるタレントが周囲を支える。高さと対人能力に優れるだけでなく、後方からのビルドアップ精度も高く、試合の入りから主導権を握る力を持つ。
中盤では配球力とバランス感覚に優れたフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ/スペイン)が攻守の要となる。相手のプレッシャーを受けながらもボールを前進させる運搬力は世界屈指であり、オランダのテンポを決定づける存在といえる。そこにライアン・フラーフェンベルフ(リバプール/イングランド)、タイヤニ・ラインデルス(マンチェスター・シティ/イングランド)ら、運動量と技術を兼ね備えた選手が加わることで、中央から試合を支配する構図が生まれる。
攻撃陣にはコーディ・ガクポ(リバプール/イングランド)、メンフィス・デパイ(コリンチャンス/ブラジル)、ドニエル・マレン(ASローマ/ドイツ)ら、個で局面を打開できるタレントが並ぶ。特にカタール大会でブレイクしたガクポは、ウイングからの鋭い動き出しとゴール前の決定力を兼ね備えており、サイズの大きさも脅威になりうる。さらに、ジェレミー・フリンポン(リバプール/ドイツ)やデンゼル・ダンフリース(インテル/イタリア)の両サイドからの推進力も大きな武器となる。
オランダの特徴は、伝統的な攻撃志向を残しつつ、守備と試合運びの安定感を高めている点にある。ボール保持時は中盤を経由して丁寧に前進し、サイドの幅を使いながら相手守備を揺さぶる。一方で、ボールを失った直後の切り替えも速く、即時奪回から再び攻勢に転じる力が高い。
優勝を目標に掲げるSAMURAI BLUE(日本代表)にとってオランダは技術、フィジカル、試合経験のすべてで世界基準を示す、格好の相手となる。特に中盤で主導権を握られた場合は苦しい展開も想定されるが、3月に行われたイングランド戦との親善試合で見られたように、良い形で奪った後の速い攻撃や背後のスペースを突く形で優位に立つことができれば、十分に勝機がある。グループステージの初戦ということで、是が非でも勝ち点3を掴み取りたい大一番であると同時に、世界基準での指標を図れる試合になりそうだ。