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People's Republic of China中国

中国
People's Republic of China

面積 人口 首都 言語
959.7万㎢ 14億4349万人
(2020年)
北京 中国語

中国サッカー協会
Chinese Football Association(CFA)

設立/FIFA加盟最新FIFAランキング
(※2021年9月16日発表)
1924年/1931年(※1959〜73年を除く) 75位
FIFAワールドカップ出場日本代表との対戦成績(直近5試合)
1回(2002年) 3勝 2分(9得点 6失点)
中国

中国が長いサッカー史で、FIFAワールドカップに出場したのは過去にただ一度だけ。日韓共催で行われた2002年のワールドカップだ。コスタリカ、ブラジル、トルコを相手に3戦全敗で終わったが、当時はさらなる成長が期待されていた。しかし、実際は最終予選にすらなかなか進めず、FIFAワールドカップ2018ロシア大会のアジア最終予選ではイラン、韓国と同居したグループで5位に終わった。

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2002年のワールドカップで主力の一人だったのが現在の李鉄(リー・ティエ)監督。「跑不死」(いくら走っても死なないという意味)の通称で知られ、プレミアリーグ のエバートンでもプレー経験のある中国のレジェンドはカタール・ワールドカップの二次予選でリッピ前監督のアシスタントコーチをしていたが、序盤戦に成績不振を受けて監督に昇格。そこからチームを立て直し、防疫の事情で中国ホームの試合が中立地開催になる厳しい状況で、強敵のシリアに勝利して、最終予選に駒を進めて来た。

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注目は中国超級リーグに所属し、中国に帰化した選手たち。アジア最終予選のスタート時に登録されたのは4人。最大の注目選手であるエースFWのエウケソンはAFCチャンピオンズリーグでJリーグのクラブから何度もゴールを奪って来た。さらにオーストリアのザルツブルクなどで活躍したFWアラン、推進力のあるドリブルが自慢のFWアロイージオ、英国系のDFブラウニングが名を連ねた。

生粋の中国人選手たちもプレーのレベルは上がってきているが、スペインのエスパニョールに在籍するFWウー・レイを除くと、やや後ろの方にタレントが偏っている傾向は見られる。そうしたこともあり、帰化選手をいかに組み込めるかが最終予選のキーポイントとしてあげられていたが、中国にとってショッキングな事実が発覚する。

エウケソンと並んで主力としての活躍が期待されたFWリカルド・グラールが、出身地であるブラジルのクラブに一時帰国していたことを理由に、FIFAの基準を満たせず登録できなくなったのだ。ゴールを決めるだけでなくアシストや起点のパスなど、攻撃を作る能力にも優れ、最終予選の対戦国にとって、間違いなく脅威になるはずだったリカルド・グラールの欠場は李鉄監督にとっても大ダメージであり、守備的な戦いを選択する理由にもなった様子だ。

中国と日本の対戦成績は今回の最終予選まで、日本の13勝7分7敗だった。因縁として残るの1980年スペイン・ワールドカップのアジア・オセアニア一次予選で、香港のセントラル開催で中国が1-0で日本に勝利した。実はそれがワールドカップ予選で唯一の対戦であり、今回の最終予選は40年ぶりの予選での対戦になる。 その間もアジアカップや東アジアサッカー連盟(EAFF)E-1サッカー選手権など数多く対戦しているが、1998年の3月に日本で開催されたダイナスティカップで中国が2-0の勝利を収めたのを最後に、11試合で7勝4分と日本は中国に負けていない。その記録はワールドカップの地であるカタールのドーハで行われた、アジア最終予選の1試合目でも更新されることになった。

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ともに初戦を落として迎えた試合はスタートから5バックで守備を固める中国に対して、日本はホームのオマーン戦と打って変わって積極的な攻撃を繰り出した。前半40分にMF伊東純也の鋭いクロスからFW大迫勇也がゴール。中国は後半途中から4バックに変更し、FWアランとFWアロイージオを投入するなど、反撃に出ようとしたが、キャプテンのDF吉田麻也が統率するディフェンスラインが崩れずに逃げ切った。

日本にとっては最終予選の命運にも関わる大事な試合に勝利した形だが、中国も立て直しを図ってくるはず。次の対戦は最終予選の7試合目、日本のホームで2022年1月27日に行われる。

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