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第99回全国高等学校サッカー選手権大会2回戦 16強が出そろう

2021.01.03

第99回全国高等学校サッカー選手権大会の2回戦16試合が、2日(土)に各会場で行われました。

ピックアップマッチ1

学法石川高校(福島) 1-1(前半0-0、後半1-1、PK3-4)創成館高校(長崎)

学法石川と創成館によるNACK5スタジアム大宮の第1試合は、互いに初出場の緊張から、落ち着かない展開が続きました。岩﨑雄永選手の展開力で徐々に創成館が攻撃のリズムをつくり、29分にはペナルティーエリア内でのパス回しから山本祥領選手が決定機を迎えましたが、GKに阻まれ無得点で前半を終えました。

対する学法石川は大津平嗣選手らの跳ね返しを右サイドの渡辺航大選手へとつなぎ、見せ場をつくります。すると、52分には後半から入った佐藤武流選手が中央にパスを展開。力強いドリブルで相手の間を割って入った渡辺選手が右足でシュートをたたき込みました。

先制点を許した創成館ですが、久留貴昭監督は「失点しても慌てることはないと選手に伝えていた」と振り返ります。直後の55分に、新川翔太選手の左クロスを岩﨑雄永選手が決めて試合を振り出しに戻すと、迎えたPK戦では守護神・永田健人選手が5人目のキックをストップ。我慢強く戦った創成館が初勝利をつかみました。

ピックアップマッチ2

山梨学院高校(山梨) 1-0(前半0-0、後半1-0)鹿島学園高校(茨城)

山梨学院と鹿島学園が激突した第2試合は、山梨学院の決定機で幕を開けました。4分に野田武瑠選手のスルーパスから、久保壮輝選手がGKと1対1の場面を迎えましたが、シュートは枠の外。鹿島学園もハイプレスをかわして、前線のエゼ・トベチク選手にボールを集めましたが、相手の堅守を崩せず前半を終えました。

50分に右クロスから、エゼ選手がクロスバー直撃のヘディングシュートを放つなど、後半は鹿島学園のペースで試合が進みました。相手を上回る9本ものシュートを放ちましたが、鈴木雅人監督が「チャンスを見いだせていたので、決め切りたかった」と振り返った通り、山梨学院の守護神・熊倉匠選手の好セーブに阻まれ、1点が奪えません。

52分には、我慢の時間をしのいだ山梨学院にもチャンスが訪れ、ロングボールからゴール前を抜けた茂木秀人イファイン選手がシュート。DFに当たったこぼれ球を広澤灯喜選手が押し込むと、そのままタイムアップを迎えました。

監督・選手コメント

稲田正信 監督(学法石川高校)
大変な状況の中でも、大会関係者の皆さんのおかげで、子どもたちは素晴らしい環境でサッカーができました。無事に全員で全国大会の舞台に立てたことに感謝しています。主将の大津を中心に粘り強く守るのがうちのスタイル。前半は失点もなく、チャンスもつくれました。後半の失点までは、ゲームプラン通りでした。粘り強い守備と攻撃的な守備をテーマにしていたので、1-0になった後の7,8分に関しては反省点です。

岩﨑雄永 選手(創成館高校)
初出場同士の対戦とあり、堅い試合になりました。堅くなるのは想定していましたし、研究されて自分たちのサッカーをさせてもらえないのも分かっていました。動揺せず、最後まで自分たちのサッカーを貫いた結果が、勝利につながったと思います。格上だろうと相手は同じ高校生です。目の前の相手には絶対負けたくないし、チームの総合力では負けていないと思うので、明日もチャレンジャー精神で挑みます。

長谷川大 監督(山梨学院高校)
戦う前から非常に激しい試合になると予想していました。相手は平均身長が高いチームなので、空中戦での勝負が一つになると思い、セットプレーの準備をしていました。何回かクリーンなシュートを打たれましたが、おおむねよく防いでくれたと思います。3回戦で当たる藤枝明誠さんは、練習試合を含めよく試合をするチームです。お互いにどんなサッカーをするか分かっているので、もう一度リセットして、臆することなく戦いたいです。

遠藤聖矢 選手(鹿島学園高校)
チャンスを物にできなかった自分たちに対し、相手は少ないチャンスを物にした試合でした。小さな差、一瞬の差が試合に出たように感じます。コロナの影響で、長期間自宅に帰った選手もいましたが、各自が自主トレを続けたからこそ、夢の舞台に立てました。チームをまとめられるキャプテンではなかったと思いますが、みんなの存在が僕を支えてくれたから、この場に立てました。みんなには感謝の気持ちでいっぱいです。

第99回全国高校サッカー選手権大会

大会期間:2020/12/31(木)~2021/1/11(月・祝)

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