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第99回全国高等学校サッカー選手権大会が開幕!

2021.01.02

第99回全国高等学校サッカー選手権大会が12月31日(木)に開幕し、1回戦16試合が各会場で行われました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年30日に行われる開会式は中止となり、前橋商業(群馬)のキャプテン・石倉潤征選手による選手宣誓や、事前に収録した全校の行進VTRが各会場で流されました。

ピックアップマッチ1

札幌大谷高校(北海道) 0-1(前半0-1、後半0-0)大手前高松高校(香川)

味の素フィールド西が丘で行われた第1試合は、予選未出場の陶聖太郎選手をスタメンに抜てきし、相手のスカウティングを混乱させた大手前高松のペースで試合が進みました。「相手がどう出てくるか分からない中で、(自分たちの)ゴールから最も遠いところでサッカーをしようと考えた」(川上暢之監督)との言葉通り、奪ったボールを素早く前方に展開。正木浩輔選手らのリスタートからゴールを狙うと、24分にはCKのこぼれ球を平田涼也選手が押し込み、大手前高松が先制しました。

後半は、ボール回しを修正した札幌大谷が反撃に出ます。交代枠をフル活用し、フレッシュな選手が大手前高松のゴールに襲い掛かりましたが、守護神の三谷幸記選手がタイミングよく前方に飛び出し、シュートを打たせません。川上監督が「相手の攻撃をうまく守る準備をしてきた。そこが機能した」と振り返る堅守でリードを守り切った大手前高松が2回戦へと駒を進めました。

ピックアップマッチ2

丸岡高校(福井) 1-0(前半0-0、後半1-0)ルーテル学院高校(熊本)

丸岡とルーテル学院による第2試合はこう着した展開が続きました。「相手2トップが強力なので、4バックでは厳しいと思った」(小阪康弘監督)という丸岡は、この試合に向けて準備してきた3バックが機能。14分のピンチを的確なカバーリングで防ぐなど、無失点のまま試合を進めていきます。攻撃時はボールが落ち着かず、フィニッシュまで持ち込めないまま前半を終えました。

試合が動いたのは44分です。相手ペナルティーエリア左隅付近でFKを獲得すると、これを川中浩夢選手が直接決めました。「セットプレーから得点が奪える気がしていた」と振り返る小阪監督の予感が的中し、先制点を奪った丸岡ですが、ここからは同点ゴールを狙ったルーテル学院に押し込まれました。ルーテル学院は70分、左サイドでボールを持った島崎大河選手が味方との連係からシュートを打つなど果敢にゴールを狙いましたが、最後まで集中力を切らさなかった丸岡が無失点を保ち、逃げ切りました。

監督・選手コメント

田部学 監督(札幌大谷高校)
雪の北海道とは違い、恵まれた天候の中で選手たちと試合に挑めました。残念な結果に終わりましたが、選手たちは一生懸命頑張ってくれて楽しい時間が過ごせました。もう少しサッカーがしたかったですが、戦術や内容を抜きにして、ここまでできたことがうれしいです。特に、コロナ禍の厳しい環境の中で大会を運営していただいた関係各位に感謝したいです。

平田涼也 選手(大手前高松高校)
先制点が早めに入り、そこから守備に回る時間が長かった試合でした。ただ、守備は大会前までの間に力を入れてきた部分です。粘り強い守備が機能した結果が、1-0というスコアにつながりました。また、セットプレーもチームとして意識してきた部分で、予選からずっと練習してきました。予選でも同じ位置から点を決めています。ボールに対しての(自分の)入り方が意識しやすく、正木選手からのボールも良かったので、押し込むだけでした。

川中浩夢 選手(丸岡高校)
相手は縦に速いチームなので、自分たちが攻めているときも(相手の)カウンターアタックを常に意識していました。競ったゲームを勝ち切った点は良かったです。(決勝点となった)FKは試合前日の練習後に自主練したとき、蹴る感触が良かった。試合でチャンスがくれば、同じ感覚で蹴ろうと思っていたら、良いチャンスがもらえたので、狙い通りに蹴りました。ベスト4を目標にしているので、2回戦も勝てるように全員で準備をしたいと思います。

小野秀二郎 監督(ルーテル学院高校)
守備を優先して考え、試合に挑みました。前半を0-0で折り返し、後半のアディショナルタイムにどんな形でもいいから、1点を奪えれば良いと考えていました。ただ、相手は自分たちをよく研究しており、失点場面は逆を突かれました。スコアは0-1ですが、点差以上の実力差を感じたゲームでした。セカンドボールの回収、奪ったボールを判断良く展開できる技術、攻守両面でのセットプレーの質などチームとしての総合力の差が見えました。

第99回全国高校サッカー選手権大会

大会期間:2020/12/31(木)~2021/1/11(月・祝)

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