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なでしこジャパン 今年初の国際親善試合は7-0で快勝

2021年04月09日

なでしこジャパン 今年初の国際親善試合は7-0で快勝

なでしこジャパン(日本女子代表)は4月8日(木)、ユアテックスタジアム仙台で国際親善試合・パラグアイ女子代表戦に臨み、前半に3得点、後半に4得点を決めて7-0で快勝しました。

日本はキャプテンマークを巻くMF中島依美選手(INAC神戸レオネッサ)、海外でプレーするFW岩渕真奈選手(アストン・ヴィラ)などが先発したほか、MF北村菜々美選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)もスタメン入り、なでしこジャパンデビューを果たしました。

序盤から主導権を握るのは日本で、サイドや中央からパラグアイゴールに迫ります。スコアは開始早々の6分に動きました。右コーナーキックの流れから中島選手が送ったクロスボールに、岩渕選手が競り合ってボールがこぼれると、DF南萌華選手が押し込んで先制。南選手は代表初得点となりました。
14分には、MF杉田妃和選手が放ったシュートがポスト左を叩いてゴールならず。しかし26分には、ゴール正面でボールを持つMF三浦成美選手からパスを受け、岩渕選手が得点を奪いました。36分には、中島選手が蹴ったフリーキックを岩渕選手がヘディングでそらすと、パラグアイのタニア・リソ選手のオウンゴールを誘って3-0としました。

後半も日本は攻撃の手を緩めず、52分には三浦選手のパスを受けたFW菅澤優衣香選手がゴールを決めて4-0とします。60分には相手選手のコーナーキックをGK池田咲紀子選手が直接キャッチ。センターバックのDF宝田沙織選手もサイドに流れてカバーリングするなど、守備陣も高い集中力を保ちます。63分には、その宝田選手のロングフィードから、岩渕選手がさらにリードを広げました。
雨が降り始めた終盤は、途中出場選手も活躍します。FW籾木結花選手が右サイドで攻撃を組み立て、FW浜田遥選手が交代で代表初出場を果たし、FW田中美南選手と2トップを形成。続いて18歳のMF木下桃香選手も代表戦初出場を飾り、堂々としたプレーで観客を沸かせました。後半アディショナルタイムにもゴールラッシュは続き、90+2分に籾木選手がこぼれ球を押し込んで6-0、その1分後には籾木選手のクロスに田中選手が頭で合わせてダメ押し。2021年の初戦を7-0の快勝で終えました。

東京オリンピックに向けて好スタートを切ったなでしこジャパンは、11(日)13:30にキックオフ予定の国際親善試合・パナマ女子代表戦(国立競技場)で、2連勝を目指し調整を続けます。

監督・選手コメント

高倉麻子 監督
まずは選手も楽しみにしていたこの試合が、無事に開催できたことを関係者の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。自分たちが主導権を握り、守備では全員で連動して奪いどころを共有していくのが、90分を通してできたと思います。ただ、ボールを運ぶ時間は長かった一方、ゴールを割る回数が少なく、決定力は課題かなと思います。もっと上のレベルを目指し、選手と話しながらトレーニングで精度を上げていければと思います。

DF #22 宝田沙織 選手(ワシントン・スピリッツ)
攻める時間が長かったので、後ろが重くなり過ぎないように気をつけていました。迷う部分が多く、後ろからリズムが作れなかったかなと思います。ただ、ハーフタイムに「FWが斜めに動き出すから蹴ってほしい」と話し、後半の(岩渕選手の)ゴールにつながってよかったです。(オリンピックは登録の)人数が限られて、ひとりで色々なポジションができるのはプラスになると思うので、そこはもっと極めていきたいです。

MF #6 杉田妃和 選手(INAC神戸レオネッサ)
パラグアイは前から取りに来る感じではなく、フリーでボールを受けられる時間がありました。昨季まで同じチームだった鮫島選手は裏への動き出しが特長なので、(同サイドの)ふたりで狙い通りの動きができたと思います。7得点は、これまで細かいところに目を向けてやってきた結果。前向きに捉えていますが、もっとチャンスはあったので、さらに得点を決められるようにしていきたいです。

MF #7 中島依美 選手(INAC神戸レオネッサ)
攻撃の時間は長かったですが、そこでの工夫が足りなかったので、修正して次に向かいたいと思います。選手間で修正点は話しているので、次のパナマ戦まで時間は短いですが、修正していきたいです。何回か簡単なミスがあったことも課題です。もう少しチェンジサイドもできたと思いますが、プレスバックだったり球際のところはしっかり奪いにいけたので、これからももっといけるようにしたいと思います。

MF #25 木下桃香 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
ベンチの時から準備はしていたので、そこまで緊張なく試合に入れました。自分が得意とするパスも出せましたが、守備でボールに絡むところは大きな課題です。代表デビューをして、オリンピックへの思いや、なでしこジャパンに選ばれていきたい思いがより強くなりました。もう1試合、しかも国立競技場で行われるので、少しでも試合に長く出て、見ている皆さんにとっておもしろく、心に残るプレーをしたいです。

FW #8 岩渕真奈 選手(アストン・ヴィラ)
勝ったことはよかったのですが、自分たちが意図を持ってボールを動かしたり、クロスへの合わせ方はもっと質を上げたいと思います。その中でも7点を取って勝てたことはよかったのかなと思います。相手ディフェンスが掴みにくい位置に立とうとは話していました。流動的なポジションチェンジは日本の生命線とも言えるので、もっとプレッシャーが強い相手にも、それができるようにしなければいけないかなと思います。

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