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ベスト8進出チームが決定! JFAバーモントカップ 第29回全日本U-12フットサル選手権大会

2019年08月12日

ベスト8進出チームが決定! JFAバーモントカップ 第29回全日本U-12フットサル選手権大会

JFAバーモントカップ 第29回全日本U-12フットサル選手権大会は8月11日(日)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館と屋内球技場の2会場で大会2日目を迎えました。グループステージの最終戦、ラウンド16の戦いを経て、準々決勝へ進出する8チームが決まりました。

初日に1位を決めたグループEのプリモ大阪(大阪)、グループHの丸亀フットボールクラブ(香川)、グループLのブリンカールFC(愛知)以外は、最終戦で決勝ラウンドの出場権を争いました。特に激しい戦いとなったのは、グループCで連勝した北海道コンサドーレ札幌U-12(北海道1)とマルバ千葉fc(千葉)の対決でした。

前半で2点を奪った北海道コンサドーレ札幌は、後半の立ち上がりに1点を返されながらも、すぐさま得点を奪い返して主導権を握っていました。しかし、徐々にマルバ千葉が圧力を強めると、残り4分を切ったところで、キャプテンの中屋光廉選手、篠塚怜音選手の得点でついに同点。引き分けなら得失点差で上回る北海道コンサドーレ札幌が1位となる状況の中で、マルバ千葉は「あと1点」を奪うために猛攻を続けました。すると残り10秒、ゴール前で再三に渡って攻め続けたマルバ千葉は、中屋選手が正面右から左隅に突き刺す値千金の勝ち越し弾。壮絶な戦いは、マルバ千葉の大逆転劇で幕を閉じました。

グループAの最終戦も、突破の可能性を残す3チームによる争いが激化しました。1勝1敗の勝点4で並ぶ京都長岡京SS(京都)とウナ・プリマヴェーラFC(東京)は、それぞれ、FCボア益田(島根)、十津三里FCスポーツ少年団(高知)と対戦。ウナ・プリマヴェーラが9-2で大勝した一方で、京都長岡京は2点のビハインドを逆転できないまま1-2で敗戦。優勝を目標に見据えたチームがグループステージで姿を消すことになりました。

そのほかのグループも目の離せない戦いが続きました。グループIも1勝1分け同士の西宮サッカースクール(兵庫)と板付ウイングSC(福岡)の直接対決となりましたが、個人の技術と組織力で上回った西宮が4-2で逃げ切りました。また、危なげない戦いを見せたグループBの仁井田レッドスターズ(秋田)、ASコーフ・フットサル・クラブ(山梨)との直接対決を制したグループDのファジアーノ岡山 U-12(岡山)、全チームが初出場の中で存在感を示したグループFのS4スペランツァ(栃木)、30得点2失点と圧倒的な強さを発揮したグループGのディアブロッサ高田FC U-12(奈良)、攻撃力の高さが際立ったグループJのヴィクサーレ沖縄FCジュニア(沖縄)、レ・ブルー(広島)との接戦をものにしたグループKのマルバ茨城fc(茨城)が3連勝で勝ち上がりました。

ワイルドカードの4チームを加えた16チームが決勝ラウンド進出を決めた大会はその後、恒例となったエキシビションマッチを開催しました。元フットサル日本代表監督のアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏、元サッカー日本代表の北澤豪氏、福西崇史氏、播戸竜二氏、元フットサル日本代表の木暮賢一郎氏、北原亘氏、鳩野大介氏、元サッカー日本女子代表の海堀あゆみ氏、原菜摘子氏、お笑いタレントのディエゴ加藤マラドーナ氏が2チームに分かれて、全48チームと対決。選手は、超豪華なゲスト陣を相手に真剣勝負を挑みました。

ラウンド16は、北海道コンサドーレ札幌が初出場のプリモ大阪に7-1、西宮がディアブロッサ高田に6-1、ブリンカールがワイルドカードの湘南フットサルクラブロコ(神奈川)に8-1、マルバ茨城がワイルドカードのプレイフル函館ジュニア(北海道2)に8-0と、4試合で5点差以上がつく試合となりました。

一方で、仁井田レッドスターズとファジアーノ岡山の試合は拮抗。前半で3-1とした仁井田レッドスターズが4-3とリードを譲らずに勝利しましたが、ファジアーノ岡山も終盤に猛チャージを見せました。

そのほか、ウナ・プリマヴェーラとの関東勢対決を制したマルバ千葉、初出場のS4スペランツァ、ヴィクサーレ沖縄との接戦に競り勝った丸亀が準々決勝へと駒を進めました。

大会最終日の12日(月・振休)は、準々決勝、準決勝、決勝が行われ、勝ち残った8チームの中から、いよいよ日本一のチームが決まります。

監督コメント

赤羽正男 監督(南箕輪フットボールクラブジュニア)
今大会に初めて出場してみて、全国のレベルの高さを痛感しました。長野県の代表としてもっと勝利を挙げたかったですが、1勝止まり。それでも、最後に勝利できたので、選手は胸を張って帰れると思います。全国に出てくるチームの選手たちは、体の使い方とボールへの執着心が違いました。「ボールを奪うんだ」という気持ちに飲み込まれてしまい、そこが大きな差になっていたと感じます。焦りがトラップミスを呼び、すぐに取られてしまうという距離感を味わえたことなど、選手の今後のサッカーにも必ず生きてくると思います。

渡邊卓也 監督(FC古川南)
今大会に向けて、宮城県の大崎地区フットサル委員会から週一でコーチが来てくれるなどバックアップしてもらいましたが、選手は大舞台でのプレーが初めてでガチガチでしたね。それでも大会の雰囲気としては、映像で見ていたものよりも楽しく参加できる大会だと感じました。参加チームを見て、個人としての基本的な技術がしっかりとできているところが自信を持って戦えている印象でした。細かいボールタッチなど、フットサルで学んだものが武器になれば、その技術はサッカーにも十分につながってくると思います。

前田吉弘 監督(ルーツフットサルクラブ)
(ワイルドカードを懸けた最終戦は)試合の入り方が悪い負けパターンでした。自滅と相手の勢いにやられてしまいました。勝利を意識して雑になってしまってはいけないと話していましたが、個人個人でプレーして連動できませんでしたね。3年連続出場で「全国は甘くない」と分かっていたつもりでしたが、まだ準備不足でした。毎年、大会で気がつく課題などがあり、それを生かしていますが、選手も変わる中でどうやって全国で戦えるチームにできるかを考えたいですね。また来年もこの舞台に戻って来られるように頑張ります。

吉田至孝 監督(湘南フットサルクラブロコ)
14人の選手を連れてきて、ベンチ登録は10人ですが、全員に大会出場を経験してもらうことができました。それと自分たちらしく戦うことで、全国で何が通用するのかを確認できました。まだまだでしたね。ただ、ラウンド16で優勝候補の相手とできたことはよかったです。フットサルをきちんと理解して、個人と組織の両方で戦ってくる相手に対して、自分たちの足りない部分を痛感しました。フットサルは、状況判断と正確な技術が身につきます。サポートやパスの質を高めることでサッカーにも生きると実感しています。

8/11(日) 大会2日目 ダイジェスト

大会期間:2019年8月10日(土)~12日(月・振休)
大会会場:東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場体育館・屋内球技場

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