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SAMURAI BLUE森保監督、イラン戦へ「球際でしっかりバトルを」~AFCアジアカップUAE2019(1/5~2/1)~

2019年01月28日

SAMURAI BLUE森保監督、イラン戦へ「球際でしっかりバトルを」~AFCアジアカップUAE2019(1/5~2/1)~

SAMURAI BLUE(日本代表)は1月27日(日)、AFCアジアカップUAE 2019準決勝のイラン戦を翌日に控えて、アラブ首長国連邦(UAE)のアルアインにある試合会場で公式練習を行い、チームを率いる森保一監督は公式会見で「手強い相手。球際でしっかりバトルしてほしい」と抱負を述べました。

チームは、試合開始時間に合わせて18:00から始まったハッザビンザイードスタジアムでの公式練習で、冒頭15分以外を非公開としてイラン戦へ向けて戦術の最終確認を行いました。

この日は、前日の練習を体調不良で見送っていたDF槙野智章選手(浦和レッズ)も合流。公開された部分では、ランニングで先頭に立って走るなど、元気な姿を見せていました。チームはジョギングやストレッチ、ボール回しなどを行い、GK3選手は近い距離から続けて放たれるボールをテンポ良くキャッチして、身体をほぐしていました。

2大会ぶり5度目の優勝を目指す日本は、今大会グループステージから苦しみながらも1点差の試合をものにして勝ち進み、優勝した2011年大会以来となる2大会ぶりの4強進出です。

森保監督は、「全ての試合で1点差勝ちだが、選手たちがどんな内容でもしぶとく勝つことにこだわっている。1試合1試合で結果を出しながら、チームとしてステップアップできている」と手応えを感じています。

対するイランはグループステージでのイラク戦(0-0)以外の4試合で複数得点を挙げて、12得点無失点で勝ち進んできています。ロシアのルビン・カザンでプレーするFWサルダル・アズモン選手が、準々決勝の中国戦の1ゴールを含めてここまで4得点をマークしています。

DFメフディ・タレミ選手が累積警告のために出場停止ですが、2011年に就任したカルロス・ケイロス監督の下で長く強化を続けてきたチームは、昨夏のFIFAワールドカップ出場メンバーも多く残り、チーム力全体への影響は少ないと見られています。

「イランは手強い相手」と警戒を強めている森保監督ですが、「球際でしっかりとバトルして、相手のプレッシャーを回避して攻撃でボールを握れるようにチャレンジしていきたい」と語っています。

DF吉田麻也選手(サウサンプトン)は、「90分、もしくはそれ以上走り切る覚悟を持って戦わなくてはいけない」と気を引き締め、「非常にフィジカルな試合になるのでは」として球際など競り合いの激化を想定していますが、一方で「アジアの戦いではこれまでの試合でそこのギャップに苦しんでいたところもある。むしろいいのでは」と話しています。

両チームの対戦成績は日本の5勝5分6敗ですが、前回対戦は2015年10月のテヘランでの国際親善試合で、日本は1-1で引き分けています。

今大会、これまで以上にタフな相手との対戦に、MF原口元気選手(ハノーファー96)は「今大会で一番いいゲームをしないと勝てない」と語り、「一瞬でも集中を欠いたらやられる。ちょっとしたところの差で勝負が決まる」と気を引き締めていました。

試合は28日(月)18:00(日本時間23:00)キックオフの予定です。

監督・選手コメント

SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
ベトナム戦から中3日で、選手たちは非常に落ち着いていて良い準備ができていると思いますし、明日、良い状態で臨めるようにしたいです。難しい戦いを覚悟しています。イランはFIFAランキングでもアジアトップの強いチームで、それが今大会データ(12得点無失点)に表れているかと思いますが、我々は勝利をつかみ取るために、しっかりとチャレンジしたい。どんな相手にも敬意を払い、その上で我々が持てる力をどれだけ出せるかです。
サッカーはゴールを奪い合うスポーツですが、その前にボールを奪い合うスポーツです。選手たちには球際でしっかりとバトルしてもらい、そこから攻守でやるべきこと、相手のプレッシャーを回避して攻撃でボールを握れるようにチャレンジしていきたいです。手強い相手ですが、選手には試合の流れをみんなで感じながら意思統一をして戦ってほしい。質問を受けて1992年大会でのイラン戦の三浦カズさんのシュートシーンが鮮明に蘇ってきました。明日もそういう戦いをしてもらいたいと思います。
全ての試合で1点差勝ちですが、選手たちがどんな内容でもしぶとく勝つことにこだわっている、非常に大切な部分です。その中で、我々がやろうとしていることに選手はトライしてくれています。明日のイラン戦でも、思い切ってトライしてアグレッシブに戦ってほしい。難しい時間帯はたくさんあると思いますが、その中で我慢強く戦ってほしいです。勝利を目指して戦います。

DF #19 酒井宏樹 選手(オリンピック・マルセイユ)
おもしろい試合になると思いますし、決勝へ進めるように全力を尽くしたいです。トーナメントなので勝つことがすべてですし、それ以上でもそれ以下でもありません。内容も結果も一番大事なのは4年後で、今は作る段階で課題が出て当然です。ただ、勝たなければ自信もついていかないので、良い経験をしていると思います。

DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
明日は決勝のつもりで戦わなくてはいけません。ここで負ければグループステージで負けたのと変わらないと思うので、しっかり勝って決勝に進みたいです。前回も前々回も総力戦で、サブの選手が結果を出す可能性は十分あります。全員が良い準備をすることが大事です。

MF #6 遠藤航 選手(シントトロイデンVV)
イラン戦は非常にタフで厳しい試合になると思いますが、今、日本代表はすごく我慢強く戦えています。それを継続して明日の試合でもしっかり出していきたいです。相手が非常に力のあるチームというのは分かっています。僕らは僕らのサッカーをすることを第一に考えてプレーしたい。難しい時間帯や自分たちのリズムでゲームを進められない中で、いかに選手が臨機応変に試合を進められるか、選手たちがすごく考えながらやっているので、それを感じてやることが大事です。中3日で良いコンディションを作れているので、明日もしっかりと自分の良さを出せる準備をしていきたいです。

MF #8 原口元気 選手(ハノーファー96)
楽しみしかないです。レベル的に差はないですし、最後に足が出るかという、ちょっとしたところの差や最後の底力、そういう小さなところで勝負が決まると思います。11人プラス交代の選手が一瞬でも集中力を欠かないような試合をしないといけません。相手はパワーがあるチームなので、最後が怖い。2点目が勝負を分けるかなと考えています。厳しいシーンが来ることを覚悟の上で試合に入っていかないといけないし、それを乗り切る力とメンタリティを持ってやらなければいけないと思います。

MF #10 乾貴士 選手(デポルティボ・アラベス)
相手は力強いイメージがあるので、うまくいなせるかが重要になります。ディフェンスは隙があると思うので、そこを突いていければと考えています。ジョーカーの役割ができれば一番ですし、できるように頑張りたいです。

カルロス・ケイロス イラン監督
日本は素晴らしい選手がいて、素晴らしいサッカーをして、アジアで長く力を示してきています。日本は動きが良く、判断力やスピードもありますが、日本の強みに現実的に対応していきたい。我々も素晴らしいチームで素晴らしい選手がいて、自信と信頼、強みもあります。大事なのは自分たちのアイデンティティーを忘れずに戦うことです。ここに来るまでに長くかかりましたが、到達できたことをうれしく思います。明日は両チームが楽しめるサッカーを見せることになるでしょう。

スケジュール

SAMURAI BLUE(日本代表)のスケジュールはこちら

AFCアジアカップUAE2019

大会期間:2019/1/5(土)~2019/2/1(金)

ノックアウトステージ 準決勝:
2019/1/28(月) 23:00キックオフ(日本時間)
vs イラン代表

地上波放送:テレビ朝日系列にて生中継 予定
BS放送:NHKBS1にて生中継 予定

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