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なでしこジャパン、ベトナムに勝利もオリンピック出場ならず ~オリンピック女子アジア最終予選第4戦~

2016年03月08日

なでしこジャパン、ベトナムに勝利もオリンピック出場ならず ~オリンピック女子アジア最終予選第4戦~

なでしこジャパン(日本女子代表)は3月7日(月)、大阪・キンチョウスタジアムにてリオデジャネイロオリンピック女子アジア最終予選第4戦でベトナム女子代表と対戦。6-1で勝利を収めましたが、試合前に中国が韓国に勝ったため、日本は2位以内に入る可能性が消えて、4大会連続5度目の出場権獲得はなりませんでした。

日本は3日前の中国戦から先発を8人入れ替えて、2トップに岩渕真奈選手と髙瀨愛美選手、GKに山下杏也加選手を起用。右サイドバックに中島依美選手を配して、岩清水梓選手、田中明日菜選手、有吉佐織選手の最終ラインに、上尾野辺めぐみ選手と川村優理選手のボランチ、右MF川澄奈穂美選手と左MF大野忍選手という組み合わせで臨みました。

この日、日本戦より先に行われた試合で中国の1-0の勝利が判明していたため、開始前に日本の敗退は決まっていましたが、日本は立ち上がりから積極的にパスを繋いで仕掛けます。12分には田中選手のパスを受けた岩渕選手がポストを直撃。20分に再び岩渕選手、27分にはショートCKからのクロスボールに田中選手が頭で合わせてゴールに迫ります。

第3戦からほぼ同じ顔触れで粘り強い守備を見せるベトナムに対して、なかなかゴールを割れない日本は前半半ばから選手のポジションを入れ替え、有吉選手を右サイドバック、中島選手をボランチ、左サイドバックに上尾野辺選手を配置して、攻めの動きを増やそうと試みます。

先制は39分でした。上尾野辺選手のパスを受けた中島選手が左サイドからクロスボール入れると、岩渕選手が右足で捉えてゴールネットを揺らしました。

ところがリードも束の間、直後の41分にドリブルでペナルティエリアに切り込んだFWグエン・ティア・ホア選手を岩清水選手が倒したとしてPKに。これをFWフィン・ヌー選手が決めて、ベトナムの今大会初ゴールで同点にされました。

しかし、日本は45分に有吉選手の右サイドからのクロスボールを岩渕選手がゴール前で落とし、これを受けた大野選手が左足を振り抜いて、再びリードを奪いました。

後半も試合の主導権を握った日本は大野選手、岩渕選手が次々と決定機を作り、55分には中島選手がミドルレンジからのシュートでクロスバーを叩きます。

なでしこジャパンは67分に大儀見優季選手と横山久美選手を送り出して2トップを入れ替え、直後の68分、73分に大儀見選手のシュートで相手ゴールを脅かすと、80分に大儀見選手の左サイドからのクロスボールに川澄選手が頭で合わせて3得点目。その3分後には岩清水選手のスルーボールに中島選手が反応して4点目。90分には終盤交代出場した宮間あや選手のシュートの跳ね返りを横山選手が左足で押し込んで5点目を決めます。最後は後半アディショナルタイムに川澄選手のクロスボールを大儀見選手が右ボレーで捉えて6-1として、日本は今大会初勝利で試合を終えました。

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この結果、日本は1勝1分け2敗で勝ち点4として順位を4位に上げましたが、1試合を残して首位のオーストラリアが朝鮮民主主義人民共和国に2-1で競り勝って勝ち点を12に、中国は韓国戦の勝利で勝ち点10に。3位の朝鮮民主主義人民共和国(勝ち点5)との勝ち点差をそれぞれ5以上として2位以内を確実にし、2枠のオリンピック出場権を獲得。韓国は勝ち点2、ベトナムは勝ち点0で5位と6位です。

日本は9日(水)の最終戦で朝鮮民主主義人民共和国と対戦します。

監督・選手コメント

佐々木則夫 監督 なでしこジャパン(日本女子代表監督)
選手たちは次のFIFA女子ワールドカップ、東京オリンピックを目指して今日の試合からスタートするという思いで、最後まで集中を切らさずにゴールを目指して戦ってくれました。初戦を落としてなかなか波に乗れず、それでも第2戦も勝ちにつなげることができず、この2戦が結果的に中国戦へと尾を引いてしまいました。アジアのレベルの高さも然り、ほんの少しの差が響きました。大会前の準備でオーストラリアや中国が連戦を重ねていたことを考えると、試合という実戦がもっと必要だったかと強く反省しています。指揮官として責任は一番重いです。アジアを含めて世界の女子サッカーが変わってきているなか、3年後、4年後に向けての準備に切り替えることがなでしこジャパンに課されていると思います。

MF #8 宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
応援してくださっているみなさん、日本代表を目指している女子選手たちに東京の前にオリンピックという舞台を経験する場を自分たちが逃してしまったこと。先輩方が繋いできてくださったものを自分たちが途切れさせてしまったこと。そこに強く責任を感じています。何が足りないというより、自分たちと自分自身の実力不足でした。どのように世界へ挑んでいくのか、もう一度自分たちの戦い方を整理し直さなくてはならないと思います。(最終戦では)自分たちが積み上げてきたものが何かを証明したいです。

DF #3 岩清水梓 選手(日テレ・ベレーザ)
試合前に(出場権獲得の)結果が分かっていましたが、試合に向けて準備をするだけだったので割り切ってはいました。今日の結果を次の試合につなげないと、またその先へつなげられないと思うので、次も頑張ります。

ドック・チュン・マイ ベトナム女子代表監督
我々の選手たちはファイティングスピリットを持ってできるだけのことをしようとプレーしましたが、最後の決め手を欠いて、残り10分ほどで3失点してしましました。日本の方がより良いプレーをしたということです。

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スケジュール

女子サッカー アジア最終予選(リオデジャネイロオリンピック2016)
2月29日(月) 1-3 第1戦 vs オーストラリア女子代表(キンチョウスタジアム)
3月1日(火) AM トレーニング
3月2日(水) 1-1 第2戦 vs 韓国女子代表(キンチョウスタジアム)
3月3日(木) AM トレーニング
3月4日(金) 1-2 第3戦 vs 中国女子代表(キンチョウスタジアム)
3月5日(土) AM トレーニング
3月6日(日) AM トレーニング
3月7日(月) 6-1 第4戦 vs ベトナム女子代表(キンチョウスタジアム)
3月8日(火) AM トレーニング
3月9日(水) 19:35 第5戦 vs 朝鮮民主主義人民共和国女子代表(キンチョウスタジアム)

※スケジュールや会場は変更になる場合がございます。

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