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山梨学院と青森山田が決勝に進出 第99回全国高等学校サッカー選手権大会

2021.01.10

第99回全国高等学校サッカー選手権大会は、9日(土)に埼玉スタジアム2002で準決勝を行いました。準々決勝までは保護者、関係者のみの観戦で開催してきましたが、7日(木)に1都3県に緊急事態宣言が発令されたため準決勝以降は無観客での開催となりました。

準決勝1

山梨学院高校(山梨) 2-2(前半1-0、後半1-2、PK3-1)帝京長岡高校(新潟)

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例年とは異なる空気の中で行われた第1試合は、試合開始と共に山梨学院が仕掛けます。高い位置でルーズボールを拾った野田武瑠選手が放ったミドルシュートが右ゴールポストに直撃。セカンドボールに反応した久保壮輝選手のシュートもGKに阻まれましたが、最後は石川隼大選手が押し込みました。

開始からわずか21秒での先制ゴールで勢いづいた山梨学院は以降もチャンスをつくりましたが、2点目は奪えません。長谷川大監督は「前半にシュートミスを繰り返すうちに疲弊してしまった」と振り返ります。50分に右CKから一瀬大寿選手が2点目を奪ってからは、流れは帝京長岡へと傾き、59分には左サイドを抜け出した川上航立選手がゴール。78分には、廣井蘭人選手が倒され得たPKを川上選手が決めて、試合は振り出しとなりました。迎えたPK戦では、3人がキックを成功させた山梨学院が制し、11年ぶり2度目の日本一に王手をかけました。

準決勝2

矢板中央高校(栃木) 0-5(前半0-2、後半0-3)青森山田高校(青森)

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第2試合は、ここまで3試合で10得点を奪う青森山田の攻撃陣が躍動しました。16分にペナルティーエリア左を抜け出した安斎颯馬選手が左足シュートを決めると、35分には内田陽介選手のロングスローから藤原優大選手がヘディングシュートを決めました。青森山田は、ボールを失ってからの素早い切り替えでも相手を上回り、危ない場面は40分に升田大誠選手にFKから打たれたシュートのみに抑えました。

後半開始直後にもロングスローから放ったシュートのこぼれ球を安斎選手が押し込み、3点差とした青森山田ですが、以降も攻撃の手を緩めません。黒田剛監督は、「点差が開いていても何が起こるか分からないのが選手権。悪い流れで決勝に挑むのはいけない」と振り返ります。50分には、右サイドを抜け出した内田選手のクロスボールを名須川真光選手がダイビングヘッドで合わせると、74分には安斎選手がハットトリックを達成するゴールを決め、5-0で試合を終えました。

監督・選手コメント

石川隼大 選手(山梨学院高校)
帝京長岡はボールを失ってからの切り替えが速いので、シンプルに相手の裏をロングボールで突こうと思っていました。立ち上がりの先制点は狙い通りでした。ゴールを決められたのは良かったのですが、試合終盤にPKを献上してしまい、悔しさの残る試合になりました。青森山田とは対戦したことがないのですが、試合を見ると縦に速くて、空中戦に強い。山梨学院の守備力で上回っていきたいです。

古沢徹 監督(帝京長岡高校)
決勝進出は遠いなと感じました。大会を通じて立ち上がりの出来が良くない試合が続いてきましたが、そこを修正できず失点しました。また、2失点目のロングスローもきちんと抑えられなかったのは、私の責任です。選手は本当に頑張りました。自分たちの目指すべき、ボールを大事にしてゴールを目指すサッカーに関しては、1試合1試合、目を見張るほどの成長がありました。3年生が一年間頑張ってきた成果の賜物だと思います。

高橋健二 監督(矢板中央高校)
初戦から2戦連続PK戦での勝利が続くなど接戦を制して、また埼玉スタジアムまで来ることができました。青森山田は力がありました。相手がゴール前に人数をかけてくるのは分かっていたので、うちはそれ以上の人数をかけようと考えていました。2年前にやられたセットプレーも含め、準々決勝からの3日間で対策をしたのですが、失点を重ねました。悔しい結果で終わりましたが、選手はよく頑張ってくれたと思います。

安斎颯馬 選手(青森山田高校)
昨年は準優勝という悔しい結果で終わってしまったため、今年は王座奪還を目指してきましたが、まずは決勝の舞台に立たなければいけません。今日の準決勝は気を引き締めて、挑みました。個人としては2回戦で点が取れたのですが、3回戦、準々決勝で思うような結果が残せずにいました。攻撃陣が点を取って、DF陣を楽にさせたいと思っていたので、ゴールという結果になって表れて良かったです。

第99回全国高校サッカー選手権大会

大会期間:2020/12/31(木)~2021/1/11(月・祝)

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