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第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が開幕!前回女王の星槎国際は快勝発進

2020.01.04

第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が、1月3日(金)に開幕しました。大会初日には、兵庫県内各地で1回戦16試合が行われました。

ピックアップマッチ1

前橋育英高校 0-1(前半0-1、後半0-0)日ノ本学園高校

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激戦区の関東を制してきた前橋育英高校(関東1/群馬)と過去3度の優勝を誇る日ノ本学園高校(関西1/兵庫)は、序盤から互いに球際の争いで積極性を出し合いました。日ノ本学園の方がボールを持つ時間は長いものの、前橋育英はパスの受け手にしっかり守備につくことでゴールには簡単に近づけさせません。しかし、その流れを一本のシュートが変えます。18分、中盤でボールを受けた日ノ本学園の背番号10、平井杏幸選手がすかさずゴールを狙い、ロングシュートがGKの手を弾いて決まります。

先制した日ノ本学園は、25分にもスローインの流れから惜しい場面をつくるなど硬さが取れたようでした。後半に入っても、前橋育英の運動量は落ちず、互いに中盤での激しいつぶし合いが続きます。それでも日ノ本学園はわずかな隙を逃さずにクロスやゴール前へのドリブル突破など、ゴールを目指してやり切るプレーを続けます。前橋育英も交代カードを切って同点に追いつこうとしますが、ゴールネットは揺れず。1-0で、日ノ本学園が2回戦へと進出しました。

ピックアップマッチ2

星槎国際高校湘南 4-0(前半3-0、後半1-0)四国学院大学香川西高校

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前回大会で初優勝を果たした星槎国際高校湘南(関東3/神奈川)はピッチを幅広く使おうとしますが、四国学院大学香川西高校(四国1/香川)は前線からの守備に加えて3トップにマンマークのように監視の目を光らせて、粘り強い守備でチャンスをつくらせない時間を続けました。しかし、香川西の菊地亜紗子監督が「立ち上がりが大事だとずっと言っていて、20分耐えたら何とかなるのではないかと思っていた」というその20分間を守り抜いた直後、21分に試合が動きます。下がってボールを受けた星槎国際のセンターFW、黒古ひとみ選手がすかさずロングシュートを放つと、ゴール右上へと先制のゴールが吸い込まれます。こうして潮目を変えた星槎国際は、前半のうちにさらに2点を追加しました。

3点を追うことになった香川西ですが、後半に入って再度気迫を見せました。前線からの守備を徹底し、シュートに持ち込む回数も増えていきました。56分に星槎国際に1点を追加されたものの、香川西も後半だけでシュート8本を記録。ただしゴールネットを揺らすまでには至らず、星槎国際が4-0で2回戦へと駒を進めました。

監督・選手コメント

平井杏幸 選手(日ノ本学園高校)
普段から自分と逆サイドでボールが動いている時には、FWの背後に入ることを狙っています。遠くからシュートを狙うことはチームとしても課題だったので、練習してきたことが結果につながってうれしいです。インターハイでは守備を評価していただくことが多かったのですが、この大会に向けて攻撃のパターンも増やしてきて、誰が点を取ってもおかしくないチームになってきています。2回戦では十文字高校を相手に、インターハイ決勝のリベンジができるので、すごく楽しみです。

大手真智子 監督(前橋育英高校)
厳しい戦いになるとは思っていました。点が取れないのが大きな痛手となりましたが、ボールをつなぐところではしっかりつないで、私たちらしいサッカーはできたのではないかなと思います。去年のレギュラーは少なかったので経験値は少ないチームでしたが、県予選や関東大会などを通して、全てにおいて本当に大きく成長しました。無限の可能性を持ったこの子たちが結果を出してくれたことに感謝したいです。関東は激戦区なのでそんなに甘くはないと思いますが、またここに戻ってきたいと思います。

黒柳智世 選手(星槎国際高校湘南)
最初の方はバタバタして、自分たちのサッカーができませんでしたが、得点にはつながらなかったものの後半途中からは良い崩し方も出せるようになりました。今日は私自身も久々にゴールができました。セットプレーでは、常にゴールを狙っています。苦しい場面もあったけれど、応援してくれる人たちのためにも、絶対に失点したくないと思って頑張りました。優勝したことで挑みかかってくるチームが多くなりましたが、気持ちで負けないように頑張っていきたいです。まず初戦を勝てたので、また一戦一戦戦っていきます。

菊地亜紗子 監督(四国学院大学香川西高校)
自分たちにやれることをしようと、前から守備にいき、ボールを取れなくても2人、3人と奪いにいこうと話していました。奪ってフィニッシュまで持ち込むこともできたのですが、決め切れなかったのがもったいなかったですね。でも、やり方は間違っていなかったと思うので、この試合を糧にしなければいけませんね。20分耐えたことで、少し安心したところで失点してしまったのかもしれません。でも後半には、修正ができていました。よくやったとは思いますが、勝負は甘いものではないよということを3年生が置き土産にしてくれたのだと思います。

第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

大会期間:2020年1月3日(金)~2020年1月12日(日)
大会会場:
三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)

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