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「悔いが残らないように思い切ったプレーを」南萌華選手(浦和レッズレディース)が出場選手へメッセージ JFA 第23回全日本U-18 女子サッカー選手権大会 JOC ジュニアオリンピックカップ

2019.12.28

JFA 第23回全日本U-18 女子サッカー選手権大会 JOC ジュニアオリンピックカップが2020年1月3日(金)に開幕します。ここでは浦和レッズレディースユースの一員として第17回大会から4大会連続で参加した南萌華選手に、大会の思い出や出場選手たちへのメッセージを聞きました。
※このインタビューは2019年11月29日に実施しました。

――本大会の魅力は。

 最近だいぶ寒くなってきましたね。寒くなってくると、全国大会の時期が近づいているな、という気持ちになります。この大会は今、自分たちがどのくらいできるかを知る場です。年が明けてすぐに迎える大会ですが、私たちにとっては、それまでの取り組みの成果を確認する場でした。私自身は、中学3年生の時の初挑戦から、4年連続で出場できました。思い出は1度も優勝できなかったことでしょうか(苦笑)。

――印象に残っている試合は。

 高校3年生で迎えた第20回大会です。私はけががあって、ベンチから応援していましたが、チームは関係なく、みんなのプレーから刺激を受けたのを覚えています。それまでの大会は、先輩の中に入って試合に出させてもらっていたので、自分が同年代を、チームを引っ張っていかなければ、と意識して取り組んでいたところがありました。同年代が中心となって迎える最後の大会。みんなの戦う姿に触れて、「みんな、すごいな」「うれしいな」って思いました。

――出場する選手たちには、どんなことを期待しますか?

 全国大会という大舞台に出ることができるのは特別なこと。自分の良いプレーをどんどん思い切り出してもらいたいですね。そういう勢いのある選手が出てくると、チームはもっと強くなれると思うので。あと、私がDFなので、守備の選手たちにも一言。DFは特に経験値が大事だと思うので、一緒に組む選手から数多くのことを吸収するためには、1試合でも多く出場して、多くの経験をすることが大切。それは全国大会でも同じです。勝ち上がれば、それだけ試合数も増えますからね。

――ご自身はなでしこジャパン(日本女子代表)で活躍していますが、意識していることは。

 センターバックですから、年齢も関係ないですし、経験がないという言い訳もできません。だからこそ、毎日の練習の中から、どこまで個人の経験値を上げられるかを意識しています。もっと自分が成長したら、これからのなでしこジャパンもレベルアップするのではないか、と思ってプレーしています。この大会にも、先輩に交じってプレーする選手もいると思いますが、自分が年下だからといって小さくなることはありません。また、思い切りの良いプレーは大切。自分の思い切りの良いプレーが、チームの勝利につながると信じて頑張ってもらいたいです。

――同世代の選手は、どんな存在ですか?

 他のチームであっても仲間意識があります。全国大会で戦った選手とは、今でもとても仲良いです。また、全国大会自体が、年代別の日本女子代表で一緒だった選手との再会の場でもありました。ゲームの中は激しく戦いますが、試合が終われば、良い関係を築くことができます。今大会も、同世代の選手たちと一緒に高め合いながら、プレーのレベルアップにつなげてもらいたいですね。

――最後に、大会を控える選手たちにメッセージを。

 勝っても負けても良い大会にしてもらいたいと思います。負けたらそこで終わりの短期決戦だからこそ、目の前の1試合に全力をかけて、悔いのないように戦ってもらいたいです。全国大会は意識せずとも緊張すると思います。私もそうです。今でも試合前は緊張します。私はそんな時、顔をバンバンと2度たたき、気合を入れているのですが、緊張はみんな一緒です。それよりも、毎日の練習を頑張ってきたチームで戦える時間は残りわずかです。緊張していたら、もったいない。楽しんでプレーしてもらいたいです。頑張ってください!

大会期間:2020年1月3日(金)~2020年1月7日(火)
大会会場:大阪府J-GREEN堺

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