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PK戦を制した旭川実業、堅守速攻を貫いた米子北などがプレミアリーグ昇格 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 プレーオフ

2022年12月12日

PK戦を制した旭川実業、堅守速攻を貫いた米子北などがプレミアリーグ昇格 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 プレーオフ

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 プレーオフは12月11日(日)、広島県内で2回戦6試合が行われました。

ピックアップマッチ1

旭川実業高校 0-0(前半0-0、後半0-0、延前0-0、延後0-0、PK5-4) 京都サンガF.C.U-18

バルコムBMW広島総合グランドの第1試合では旭川実業高校(北海道1)と京都サンガF.C.U-18(関西2/京都)が対戦しました。

試合は京都が序盤から持ち味を前面に出し、ボールを主体的に動かして相手陣地に入っていきます。しかし、14分のFW島龍之介選手(#9)のミドルシュートは旭川実業のGK越後紀一選手(#1)がファインセーブ。CKから放ったDF喜多壱也選手(#13)のヘディングシュートも枠を捉えられません。長くボールを持っていたのは京都でしたが、旭川実業は組織された守備で京都のパスの選択肢を削り、押し込まれても体を張った守備で無失点の時間帯を続けていきます。

後半の立ち上がりでは旭川実業も相手陣地でプレーする機会が増え、セットプレーも獲得しますが、なかなかシュートまでは持ち込めません。対する京都もクロスボールに合わせたFW熊谷空大選手(#16)のシュートがゴールポストに阻まれるなど、前半同様に好機を得点につなげられませんでした。スコアレスのままで突入した10分ハーフの延長戦でも決着は付かず、勝敗はPK戦で決することになりました。

PK戦は京都が先攻を得て、1人目のFW平賀大空選手(#7)がゴール左に決めると、続く旭川実業のDF荒谷笙吉選手(#4)も同じ方向にシュートを沈めました。京都は2人目のキッカーが惜しくもシュートを外してしまいますが、その後はお互いにゴールを決め、拮抗した展開に。そして旭川実業の5人目となったDF酒井柚稀選手(#7)が、決めれば勝利というプレッシャーの掛かる中、思い切り右足を振り抜いてシュートをゴール右に決め、チームに白星をもたらしました。

旭川実業は一体感のある守備を貫いて失点を抑え、PK戦では全員が決めるなど勝負強さを発揮。チームとしては2012年以来となるプレミアリーグ参入を決めました。京都は1年でのプレミアリーグ復帰はかないませんでした。

ピックアップマッチ2

米子北高校 2-1(前半1-0、後半1-1) 帝京高校

米子北高校(中国1/鳥取)と帝京高校(関東2/東京)の対戦となった第2試合は、開始早々にスコアが動きました。2分、米子北は左サイドの浅い位置で得たスローインから一気に前線にボールを供給。これを帝京がクリアし切れず、前線に入った米子北のMF仲田堅信選手(#15)が混戦の中から鋭く振り抜いて、ゴールネットを揺らしました。

帝京は失点後、すぐにピッチ内の選手たちが円陣を組んで、気持ちを落ち着かせます。試合は徐々に帝京がボールを持てるようになり、長短のパスを使って米子北陣内に入っていくことに成功。特に30分過ぎからは縦パスやクロスをFW伊藤聡太選手(#10)、FW齊藤慈斗選手(#13)などが引き出して起点となり、分厚い攻撃で米子北ゴールに迫ります。しかし、米子北も仲田選手が「守備の時間帯が長くなると思っていたので、そこでは我慢強くできた」と振り返るように厳しいマークを続け、帝京の攻撃を跳ね返します。

後半に入ると帝京がさらに前掛かりに攻めていきますが、米子北も強度の高いプレスで奪い返し、カウンター攻撃を展開。53分には米子北のMF中井唯斗選手(#10)が相手最終ラインの背後を突く縦パスを送り、タイミング良く抜け出したFW福田秀人選手(#9)が追加点を決めました。2点差を追い掛ける帝京は88分、齊藤選手がPKを決めて1点差に迫りますが、米子北のブロックも最後まで崩れず、2-1で試合終了のホイッスル。集中を切らさずに堅守速攻のスタイルを表現した米子北がプレミアリーグへの参入を決めました。

2回戦の結果、市立船橋高校(EAST/千葉)のプレミアリーグ残留、旭川実業高校と尚志高校(東北1/福島)、米子北高校のプレミア復帰、昌平高校(関東1/埼玉)、神村学園高等部(九州1/鹿児島)のプレミア初昇格が決まりました。

監督・選手コメント

富居徹雄 監督(旭川実業高校)
今日はボールの回収のところにはフォーカスしていましたし、そこが途切れなかったのは良かったです。後半の10分から25分くらいは難しい時間帯もありましたが、それ以外はボールの回収率は上がってきていました。ただ(攻撃に移ったときに)もう一つ展開は必要だとは思います。チームはリーグ戦で結果を出して、一つ上のリーグ戦に行くという目標でやってきましたので、それは良かったと思います。プレミアリーグは再挑戦で、こういう(守備をする時間の長い)ゲームは多くなると思いますが、勝ち点を取りながら選手を育成し、スキルを大事にしながら上のカテゴリーでの試合を経験させてあげたいと思います。

FW #7 平賀大空 選手(京都サンガF.C.U-18)
自分たちのサッカーを出し切って、勝とうという意識で入りました。自分たちでボールを取り返して、ボールを動かすという自分たちのサッカーはできていましたが、最後の部分で、自分のところや前のところで決め切れなかったのは個人的にも悔しく思っています。そこはチームとしてもずっと課題だったので、最後に決め切れなかったのはまだまだ力不足だと感じています。(延長戦に入る前は)延長だからと変えることはなく、とにかくできていることをやって、決めるだけだと思っていました。あとは気持ちで折れずに決め切るということをチームで共有しました。

MF #15 仲田堅信 選手(米子北高校)
得点を決めたところでは、福田(秀人)くんにボールが入ったら自分のところは見てくれていると思っていました。僕の前にスペースがかなり空いていたので、思い切って入ってシュートを振り抜きました。チームとして先制点は目標に掲げていましたし、守備ではセカンドボールの回収はコーチや監督から言われていたので、そこは意識していました。帝京高校さんはパスを回してくるため、守備の時間帯が長くなると思っていたので、そこでは我慢強くできました。プレミアリーグでも米子北の堅守速攻をテーマとして戦っていきたいです。

日比威 監督(帝京高校)
試合の入りに関してはみんなで足を動かしてやっていこうという話はしていましたが、もっとやらないといけませんでした。後半は前掛りになるので、カウンターでやられる(リスク)ということは出てくると思いますが、それでも得点を取らないといけないというトーナメントの難しさがありました。前半の途中からボールを動かせるようになって良くなってきていましたが、最後の仕留めるところで仕留められなかった。中1日で疲労もあり、選手たちはしんどかったと思いますが、よく走って戦ってくれたと思います。自分たちのサッカーを崩すということはやっていないので、術としては出し切ったと思いますし、3年生はやるべきことをやってくれたと思います。

大会期間:2022年12月9日(金)・12月11日(日)

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