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流経大が逆転勝利で今季3勝目!上位がそろって引き分ける混戦に【日本女子フットサルリーグ2022-2023】

2022年08月10日

流経大が逆転勝利で今季3勝目!上位がそろって引き分ける混戦に【日本女子フットサルリーグ2022-2023】

8月6日(土)、7日(日)の2日間、バルドラール浦安アリーナで日本女子フットサルリーグ2022-2023第6節の5試合が行われました。どの試合も激しい攻防を繰り広げ、5試合中3試合が引き分けで終わる接戦となりました。

開幕5連勝のバルドラール浦安ラス・ボニータスは、3位のアルコ神戸と対戦しました。序盤から積極的にゴールを狙う浦安に対し、神戸もセットプレーやカウンターからチャンスを作ります。17分にはGK佐藤麻陽選手のロングパスから田中ちひろ選手がゴールし、神戸が先制に成功。0-1で第1ピリオドを折り返します。第2ピリオドでは1点ビハインドの浦安が猛攻を仕掛けますが、なかなかゴールが生まれないまま試合は終盤に。しかし、ホームの意地を見せる浦安は38分、伊藤果穂選手が個人技で抜け出し放ったシュート性のパスを筏井りさ選手が流し込み同点に追いつくと、およそ20秒後には左サイドを駆け上がった伊藤選手がシュートを突き刺し逆転に成功します。神戸のパワープレーにも集中した守備を見せ、このまま試合が終わるかに見えた残り3秒、田中選手のパスに合わせた若林エリ選手のダイビングヘッドで神戸が追いつき2-2で試合終了。3シーズンぶりの王座を狙う神戸が粘りを見せ、勝点を分ける結果となりました。

女子Fリーグ参入以来、4シーズンを下位でシーズンを終えていた流経大メニーナ龍ケ崎は、第5節終了時点で6位と躍進中。今季3勝目を目指し、5戦未勝利のフウガドールすみだレディースと対戦しました。第1ピリオドは拮抗した展開がつづき、0-0のスコアレスで折り返します。しかし、第2ピリオドでは開始わずか23秒ですみだの岩崎裕加選手が先制ゴールを挙げると、1点を追う流経大も24分に宮本麻衣選手のキックインが相手選手に当たり、オウンゴールで同点に追いつきます。さらにおよそ50秒後には、高い位置でボールを奪った成田凜可選手がゴール前に切り込みシュートを放つと、こぼれ球を石川明日葉選手が押し込んで逆転に成功します。その後も両者が次の1点を狙い激しい攻防を続けますが、スコアは動かず2-1で試合終了。流経大が今季3勝目をマークし、順位を5位に上げています。

初タイトルを目指すSWHレディース西宮は、福井丸岡ラックと対戦しました。序盤からリズムをつかむ西宮は11分、藤江沙樹選手がボールを奪うと、中央の窪田美月選手を経由し高尾茜利選手が左足でシュート。これがゴールネットを揺らし、高尾選手が古巣から先制点を奪いました。丸岡のシュートをわずか4本に抑え第1ピリオドを終えた西宮はさらなる追加点を狙いたいところでしたが、第2ピリオド序盤で同点に追いつかれると、チャンスを作りながらも決めきることができずに試合終盤を迎えます。両チームともに最後までゴールを目指しましたが、得点が生まれず1-1で試合終了。首位の浦安が引き分けで試合を終えていたため、勝利し勝点差を縮めたい西宮でしたが、順位をひとつ下げ3位で今節を終えています。

監督・選手コメント

奈須隆康 監督(流経大メニーナ龍ケ崎)
チームとして、守備の部分で自分たちが目指している「相手のいいところを防ぐ」ということを練習から意識してきました。それに選手たちがしっかりと応えてくれたことが、結果につながったと思います。攻撃もだいぶ精度が上がり、シュートチャンスも増えてきているので、それが得点につながるように質の部分も上げて次節を迎えられたらと思います。

北隅智宙 監督(フウガドールすみだレディース)
これまでのゲームと違い、自分たちがボールを持って崩しにいく時間が長くなることは想定していました。トランジションに対してもトレーニングをしてきましたが、セットプレーから不運な形で失点をしてしまいました。自分たちにもチャンスがあったなかで決めきれなかったことが全てだと思います。あとは若い、キャリアがあるなどに関係なく、戦う姿勢やこのゲームに向かうモチベーションなどをもう一度思い出し、自覚を持ってピッチに立たないといけません。監督として、日本女子フットサルリーグというトップレベルのなかでの物足りなさを感じています。色々な背景があった上で試合を迎えましたが、選手としてやるべきことを考えないと「いい試合をしたけど惜しかった」で終わってしまいます。これまで上位のチームに対して負けはしたものの粘り強く戦ってきたことも何の価値も持たなくなってしまうので、2週後の北海道でのミネルバ宇部戦ではしっかりと勝点3を取れるように準備したいと思います。

藤江沙樹 選手(SWHレディース西宮)
前節で敗戦し、チームとして大事な試合を迎えましたが、この結果だったということをチームとしてはもちろん、個人としても重く受け止め今後につなげていかなくてはいけないと強く感じています。

池内天紀 選手(福井丸岡ラック)
西宮との対戦はいつも押し込まれるシーンが多く、実際にピンチもありましたが、全員で粘り強く守備ができました。守備だけではなく攻撃面でも、一人ひとりが強い気持ちを持って仕掛けるところは仕掛ける、パスで逃げてしまうところで勝負をする、という姿勢で試合に入ったので、いつもより前へ向かうところを見せられたのではないかと思います。

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