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矢板中央、青森山田などが準決勝進出を決める 第99回全国高等学校サッカー選手権大会

2021.01.06

第99回全国高等学校サッカー選手権大会の準々決勝が、5日(火)に2会場で行われました。

ピックアップマッチ1

矢板中央高校(栃木) 2-0(前半0-0、後半2-0)富山第一高校(富山)

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駒沢陸上競技場で行われた第1試合は、立ち上がりから富山第一が見せ場をつくりました。後方の選手が積極的に前方を追い越すサイド攻撃とロングスローで相手を押し込み、31分には自陣左から右前方へと大きくサイドチェンジ。松井元冴選手、石垣魁星選手とつないで、ゴール前にパスを入れましたが、走り込んだ味方と合いません。

対する矢板中央は、2試合連続でPK戦を戦った疲れが目立ち、高橋健二監督は「前半は相手の勢いにのまれていた」と振り返ります。劣勢を跳ね返すため、20分にはサイドハーフの星景虎選手を右MFに、40分には小川心選手を前線に投入。高橋監督が「このままでは終われない。点を取りに行く姿勢を出そう」と選手の背中を押して挑んだ後半からは、攻撃のギアを上げました。策が見事にはまり、49分には星選手の縦パスから小川選手が先制点をマーク。65分には右ロングスローのこぼれ球を新倉礼偉選手が押し込み、矢板中央が2-0で試合を終えました。

ピックアップマッチ2

堀越高校(東京A) 0-4(前半0-4、後半0-0)青森山田高校(青森)

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初の準々決勝進出を果たした堀越と昨年度準優勝の青森山田による第2試合は、前半から激しく試合が動きました。チームの持ち味である高い位置からのプレッシングとリスタートで青森山田が押し込むと、14分には左CKからタビナス・ポール・ビスマルク選手が先制点をマーク。直後の16分にも、左からのロングスローを秋元琉星選手が打点の高いヘディングで合わせ、堀越を引き離しました。

21分には、日野翔太選手のミドルシュートがクロスバーに助けられる場面もありましたが、28分と32分に名須川真光選手が2点を追加し危なげない戦いぶりで前半を終えました。50分につかんだPKのチャンスを堀越の守護神・平野裕太選手に防がれてからは、勢いが低下。交代枠をフル活用しながら、5点目を狙いにいきましたが、ゴールネットは揺らせず、そのままタイムアップ。キャプテンの藤原優大選手は「内容だけ見ると、60点。まだまだやれたなという感じはある」と口にしました。

監督・選手コメント

小川心 選手(矢板中央高校)
今日の試合はDF陣が前半を無失点で守ってくれました。前半途中に監督から、「FWで行くぞ」、「点を取って来い」と言われたので、びっくりしました。でも、出してもらったからには、絶対に点を決めるというのは思っていたので、ゴールを取れたのは良かったです。今年は2年生が多くて、2年が強いと言われています。自分たち出ている3年生は、試合に出られない3年生の分も絶対に勝とうと皆で話しています。

大塚一朗 監督(富山第一高校)
試合前には、ちょっとした差が勝負を分けると選手たちには伝えていました。相手よりも少し早く足を出すとか、相手より一歩先にボールを触る。相手に寄せる時も逃げるのではなく、一歩前へ身体を寄せようと言いました。結果的にそういう一歩が差を分けたかなと思っています。一方で、チームとしてのまとまり具合が成績につながると考えていますが、今年はキャプテンを中心にまとまっていたから、ここまで来られたと思います。

佐藤実 監督(堀越高校)
初の準々決勝で、高校サッカーの中でもスーパーなチームである青森山田と対戦できて光栄に思います。こうした状況下で、試合が行えたことに対し、多くの人に感謝の気持ちを持って戦いました。今まで今日のような舞台は、テレビやメディアでしか知らなかった世界でした。この経験は、選手全員にとっての基準になっていきます。ここを超えられるよう日々努力して、この舞台に帰ってきたいです。

タビナス・ポール・ビスマルク 選手(青森山田高校)
監督には、相手の7番は縦に速くてクロスを上げてくると言われていたので、自由にプレーさせないのが役割でした。監督やキャプテンの藤原選手に支えてもらったおかげで、夏から課題だった守備が改善できたと思います。また、兄からも守備のアドバイスをもらい、「思い切りやってこい」と言われたのも大きかったです。立ち上がりに点が取れたのは良かったのですが、後半は0点だったのがチームとしての課題です。

第99回全国高校サッカー選手権大会

大会期間:2020/12/31(木)~2021/1/11(月・祝)

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